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終着駅へ行ってきます 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2010/06/06 |
JAN | 9784309410227 |
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終着駅へ行ってきます
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
→は感想。他は引用。 解説 円熟期に生み出された必然と幸運 小牟田哲彦 本書に登場する各終着駅に至るまでの移りゆく車窓や人との出会いの描写は、どれも微に入り細を穿つ緻密さが行間から滲み出るほどで、それでいて表現は簡潔にしてさりげない。いくら卓越した文章力を持っていても、記憶の...
→は感想。他は引用。 解説 円熟期に生み出された必然と幸運 小牟田哲彦 本書に登場する各終着駅に至るまでの移りゆく車窓や人との出会いの描写は、どれも微に入り細を穿つ緻密さが行間から滲み出るほどで、それでいて表現は簡潔にしてさりげない。いくら卓越した文章力を持っていても、記憶のみに頼っていては、ここまでの作品に仕上げることは絶対に不可能である。何もない無名の終着駅への旅を魅惑の鉄道紀行として描き出した本書が、旅先での諸事観察とその記録に相当の精力を用いていた時期に生み出されていたことは、必然にして幸福であったと言えるかもしれない。 本書に登場する終着駅のうち、比立内と海部は路線の延伸によって行止りの終着駅ではなくなったが、その一方で、根室標津、十勝三股・糠平、瀬棚、熱塩、東赤谷、谷汲、片町、杉安の八駅は、路線の廃止等に伴って姿を消してしまった。間藤や三国港は、駅の所属する路線の運営母体が別会社に変わった。最南端の枕崎は、接続していた鹿児島交通が昭和五十九年に廃止されて行止り駅となった(略)伊勢奥津を終着駅とする名松線は国鉄末期の廃線候補リストから除外されて奇跡的に生き残ったものの、平成二十一年秋の台風で家城―伊勢奥津間が不通になった。この事態に対してJR東海は、路線運営は全線で維持するものの、不通区間は鉄道として復旧せずにバス輸送に切り替えると発表した。これはまさに、かつての士幌線糠平―十勝三股間のような休線・バス代行輸送スタイルの再現である。伊勢興津の駅に再び列車がやってくる日が、果たしてあるだろうか。 →と危惧された名松線だが平成二十八年春6年振りに全線復旧し、伊勢奥津に再び列車がやってきた。幸運な路線である。一方、本書に取り上げられた増毛駅を含む留萌本線の留萌―増毛間は同じく平成二十八年十二月に廃線が決定し、残る深川―留萌間も廃止の方向で動いている。本書には取り上げられていないが、日高線も平成二十七年の高潮による路線被害により鵡川―様似間のバス代行輸送が行われているが、同区間の廃止はもはや既定路線のようだ。運営母体の経営状況の差と言ってしまえばそれまでだが。
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1986年(底本1983年)刊行。月刊誌「旅」に連載したものを集積。著者は鉄道紀行文ライターとして著名。国鉄全線完乗等の鉄道紀行書の多い著者が、全国各地の盲腸線の終着駅を目指す旅行記である。増毛、比立内、氷見、枕崎などの真正ローカル線のみならず、武豊、片町、鶴見といった都心近辺の終着駅まで幅広い。国鉄、国鉄車輌、寝台特急、青函・宇高連絡船が健在など本書自体が昔日の一級記録。宿泊先での食事・料理描写も垂涎。
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亡き宮脇俊三さんが、北は北海道から南は鹿児島まで 様々な路線の終着駅に行ってきたという紀行文です。 今と違うのはJRがまだ「国鉄」と言われていたこと。 ここでも宮脇さんの鉄道熱ぶりが全開です。 旅に出ている気分になります。 32年たって路線が伸びて終着駅でなくなった駅、 路線の廃...
亡き宮脇俊三さんが、北は北海道から南は鹿児島まで 様々な路線の終着駅に行ってきたという紀行文です。 今と違うのはJRがまだ「国鉄」と言われていたこと。 ここでも宮脇さんの鉄道熱ぶりが全開です。 旅に出ている気分になります。 32年たって路線が伸びて終着駅でなくなった駅、 路線の廃止によって姿を消した駅が出てきたのが 残念でならないと思いました。 でも、私がいけそうな海芝浦(鶴見線)なら行けるかも しれないです。
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