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地球経済の新しい教科書 金・モノ・情報の世界とわたりあう作法
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 明石書店 |
発売年月日 | 2010/06/01 |
JAN | 9784750332031 |
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地球経済の新しい教科書
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戦争をしている国は決して経済的に豊かではない。 インドでは民主主義という政治システムも古くから採用されてきたことで、近年注目されているコンピュータや数学関係の独自性に加え、インド哲学ともいえるアイデンティティを基軸として地球経済に貢献していくことが期待される。 クズネッツという経...
戦争をしている国は決して経済的に豊かではない。 インドでは民主主義という政治システムも古くから採用されてきたことで、近年注目されているコンピュータや数学関係の独自性に加え、インド哲学ともいえるアイデンティティを基軸として地球経済に貢献していくことが期待される。 クズネッツという経済学者の言葉に、世界には先進国・途上国・日本およびアルゼンチンがある、という。資源があるから発展できた先進国、資源がないから発展していない途上国、資源がないのに発展できた日本、そして資源があるのに発展できないアルゼンチン。 現代社会は高度情報化社会ともいわれ、サービス労働の拡大、インターネットをはじめとしたIT産業の発展と普及が何か目新しいものが突然何もないところから降って湧いてきたように感じられる状況であるが、実は目新しいものではない。自己組織化によってあらかじめ存在したものが生江にも組み替えることにより、時代を経るにつれ、農村社会から工業社会、そして高度情報化社会に変化してきたにすぎない。 世界の人口の0.2%のユダヤ人が地球経済に多大な影響を与え続けている。 ノーベル賞の25%はユダヤ人。経済は40%。 IT関連機器という産業内貿易は、同じIT関連機器という産業に属するパソコン同志が違った質や機能を持つためにそれらの交換が地球規模で活発化しているのだ。
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p.12 ところが、経済力が失われたとき、アメリカは変質した。まず、金とドルの兌換を一方的に中止した。これはニクソン・ショックと呼ばれている。それは国益最優先の秩序作りのための第1段階であった。さらに戦後復興を遂げ、自動車、電気製品を大量にアメリカに輸出していた日本との間の貿易...
p.12 ところが、経済力が失われたとき、アメリカは変質した。まず、金とドルの兌換を一方的に中止した。これはニクソン・ショックと呼ばれている。それは国益最優先の秩序作りのための第1段階であった。さらに戦後復興を遂げ、自動車、電気製品を大量にアメリカに輸出していた日本との間の貿易収支を是正する目的も兼ね、「日本の市場は閉鎖的である」と見なして、日本に対し、輸入品目の制限をやめ、自由化するように迫った。品目の代表例はオレンジや牛肉、半導体などである。このような姿勢をとるアメリカは世界のリーダーというよりも、自由の名の下に単に自己中心的な国家となり、、事実上のパックスアメリカーナが崩壊したとも捉えられる。 p.28 根本的には、やはりサービスはモノに支えられることなしに成立しない。携帯電話というモノがないと、電話サービスは提供できないし、電話線や光ファイバーがないと、地球社会に問題が起きる。モノを作った人以上にそれを用いてサービスを行う人への報酬が大きすぎることになれば、「格差社会」が生まれる。 p.108 ある一家の家計でお小遣いを増やすための発送(ミクロな視点)は一国全体(マクロな視点)では通じないのである(これを経済学では「合成の誤謬」という)。したがって国民全体の所得アップ(お小遣いアップにもつながる)は、日本人のこれ以上きつい労働で達成するという発想ではいけない。現状を打破するためには、地球経済とセットで考える必要がある。 p.233 グローナカルとは「グローバル」「ナショナル」「ローカル」をすべて合わせた視点を指す(千葉大学で商標登録までされている)。グローナカルこそ、21世紀の地球人として必要な視点といえる。 p.268 たとえば皆さんが腕につけている時計は、これを自分で生産しようとすると、得意でない限り、多くの労力を使わなければならず、その割にできあがってくる時計もたいした性能ではないに違いない。ところが、腕時計を作るのが得意な人(あるいは企業)がその生産に専念して多くの質の高い時計を生産し、それを購入すれば、自分の清算しなかった財を消費することで、豊かさを味わうことができる。同じく、お昼ごはんに回転ずしにいったとして、そこで1皿105円のマグロの握りを食べるときには、ぜひ「比較優位と分業の利益」をかみ締めてほしい。もし自分でマグロを捕るための遠洋漁業に乗り出したと想像すると、いったいこの1皿の上に乗っている2カンのマグロのにぎりを生産するまでにどのくらいの労力やコストがかかるであろうか。それが、たった105円で味わえるとすれば、それは、マグロ漁業に比較優位を持つ生産者(漁師さんたち)がはるかインド洋などまで船を出して専用の技術を用いてマグロを捕り、それらのマグロが専用の流通業者に寄って市場から回転寿司店まで運ばれ、専門の職人もしくは機会のにぎったお寿司が生産されることで、私たちは自分の生産していない財を非常に安い価格で消費し、満足(つまり効用)を得ることができるのである。このように考えると、比較優位に基づく分業と交換こそが、人間の生存可能性と生活の楽しさを高めていることが実感できないであろうか。 p.290 「多様性」「複雑性」と同時に忘れてはならないのが、「人情性(sentimentality)だ。20世紀までの資本主義は、人情が希薄な経済システムになっていた。このことから大きな問題がでてきた。それは、効率がかえって人の幸せを損なってしまうことにもつながる。 すなわち「人情性」とは、アダム・スミスについての講でも触れたように、異質な他者への共感のことだ。多様性をなるべくそのまま受け止めるだけの寛容さ、と言い換えてもいいかもしれない。
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