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火山 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 1983/05/01 |
| JAN | 9784041245071 |
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火山
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商品レビュー
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元観測課長の老人、破門された元神父の老人、そして「噴火するな、俺を裏切るな」「噴火しろ、麓に立つ建物を滅茶苦茶にしろ」と願う彼らのエゴを一身に受ける老いた火山。火山の噴火を人間の悪の噴出に重ねていて、人間のエゴを山の内側にぐつぐつ滾らせつつ、いつ噴火するか、噴火するかと思わせて物語は終わってしまう。だから読者の頭の中は切迫した感覚をいつまでも残したままになってしまうのだ。さすが小説がうまいと思わされる。 デュラン神父が黄色い人に出てきた神父と酷似した設定・同じ名前だったり、日本人の罪の意識の無さを表す青年の告解があったりといままでの作品と連続した部分を感じるが、神の沈黙についてさらっと触れていたりしてこれからの作品にも繋がっていく要素もあって面白かった。 病を患って入院した老人(老人といってもまだ60なんだけど、時代だろうか)須田が家族から疎まれ、休火山になっていくはずの火山は噴火の兆候を見せ、全てに裏切られていく描写は暗くて長くてしんどい。最後亡くなってほっとしたくらいだ。だが火山は老いてもまだ生きていて、人間のエゴは続いていく。意外と後味が悪くないのは、物言わぬ火山という存在の大きさが罪を引き受けてくれるように感じるからだろうか。
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