最も美しい嘘のこと ミリオンC Hertz

金井桂(著者)

• 販売会社／発売会社: 大洋図書
• 発売年月日: 2010/06/24
• JAN: 9784813052555

商品レビュー

2013/08/19

うーん、★３．５！
天才肌の芸術家・弓狩と、同じ美大の黒須。 話的には珍しくない「寝食忘れて創作活動に没頭する弓狩の世話を焼く黒須」という関係。 ただ金井さんは世界観が独特で、絵柄が不安定ながらも惹き込まれる作品。
しかし、楽しみにしていたエロが…(´；ω；`) いゃ、健全にいちゃいちゃしてるだけでも可愛い２人だったけど、ラストがキス止まりって結構肩透かし感がね(泣)

黒須(攻)がイイ男で、弓狩(受)も自分を良く理解している賢明な人物。 ２人とも忘れられない過去があり、それを抱えて生きていく強さがある。
金井さんのキャラは魅力的だな〜と再認識した作品。 でももっとラブが見たかったです…(；∇；)

2012/06/04

天才絵描きな弓狩と、彼の絵に魅せられた黒須。こう言う、天才の才能に魅了されて心酔する一方で、自分に得られなかった才能を妬むと言う、相反する感情を抱えながら、寝食さえ二の次になる創作意欲の放出に目が離せず、ついつい日常生活への繋ぎ役をやってしまう…と言う話はありがちだが、「俺のような人間は 独り生きて独りで死にゃあいい」と弓狩自身が言っているように、彼が自覚しているのがいい。自覚せずに周囲を巻き込む厄介な天才の方が多いから（笑）。そして、凡人は「俺はお前のなんなんだ!!」とか逆ギレする場合も多いが、黒須は違う。この辺がとっても気に入ってしまった…

2011/04/14

いつもの金井作品を、オリジナルにした（劣化した）感じ…。
同人作品の時の独特な世界観（禅問答や袋小路的な）は前作よりあるんだけど、いつものぐいぐい世界観に引き込む力がない。
あと絵柄が迷子になってる印象。
いつもより一般ウケを狙った感じにベクトルは寄ってる感じだけど、それによって元の絵柄が崩れすぎて結果として微妙な絵柄になってる気がする。
言葉とか空間の使い方は相変わらず上手です。
が
本人が一番得意な世界観で描いてるはずなのにこの出来はどうかと……。
真面目な人だからまっすぐにいろいろ受け入れ過ぎちゃってるのかもしれない。もうちょっと肩の力を抜いて、描きたいものを描いたらいい（版権ものは無理だけど）。
次回作に期待。