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綺想宮殺人事件
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2010/04/30 |
JAN | 9784488024543 |
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綺想宮殺人事件
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商品レビュー
2.8
21件のお客様レビュー
濃厚な探偵小説を読みたいと手に取れば、かなりかなりの濃厚さでした。 作中に「うんちくにペダントリーにトリヴィアルな知識のひけらかし」とあるように、これでもかと薀蓄とトンデモ学説と見立て殺人が詰め込まれる。それが作者の大いなる仕掛けとなるから堪りません。
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第五の奇書と称される三大奇書の正当系譜といえる作品群の中では現在のところ最新の作品。琵琶湖畔に聳える奇怪な建築群「綺想宮」を訪れた探偵森江春策が連続殺人に巻き込まれる。本格ミステリのコードを踏襲しながらも膨大な薀蓄で溢れかえり、主体が転倒してしまう様はまさに『黒死館殺人事件』のオ...
第五の奇書と称される三大奇書の正当系譜といえる作品群の中では現在のところ最新の作品。琵琶湖畔に聳える奇怪な建築群「綺想宮」を訪れた探偵森江春策が連続殺人に巻き込まれる。本格ミステリのコードを踏襲しながらも膨大な薀蓄で溢れかえり、主体が転倒してしまう様はまさに『黒死館殺人事件』のオマージュとして正統であるといえる。しかし黒死館に込められたアンチミステリの要素は更に深化し、本作ではその先の結論へと読者を引きずり込む。「最後の探偵小説、探偵小説の最期」と銘打たれたこの作品最大の特徴は綺想宮を彩るペダントリーの先にある。
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好きな探偵を殺された。 初芦辺拓がこれってどうよ、と思わなくもないです。ちゃんとほかのも読んでみたい。うぃきぺでぃあで「自称第五の奇書」に挙げられていたので、読みました。やっとこ。ほか二作は読んでたので、これもどうしても読みたかった。 面白かった。次から次に重ねられるペダントリーに顔面をグーでぶん殴られ続けてる感じ。正直、菊園さんよりも早く「もうええわっ!」ってなった。普通はなると思う。 ただね、今まで重ねに重ねてきた300ページをね、ラストで一気にめっちゃくちゃに破り捨ててくれたところがほんと、すごい爽快でした。いくつか挟まれてた意味深なシーンも最後に全部回収されてたし、すごい上手いな、と。 あと、忘れてたもんね、語り部の存在。嫌いなひとは嫌いなオチだろうなぁって思うけど、まあうん、そんなもんよね。探偵原理主義ってあれでしょ、めがねかけたこまっしゃくれた小学生とか、じっちゃんの名にかけてって言ってる高校生と旅行先が一緒になったら危険だっていう。そういうことでしょ。 キルヒャーって世界図絵(だっけ)の? フロイトってそんなに悪いひとだったのね? とんでも学説は読んでて面白くて好きです。いろいろ読んでみたいものがたくさんできました。ファウスト、読まなきゃなぁ。あと、バベッジとかニコラ・テスラとかの名前を見て、蒸気吹き出すメカとか、雷纏ってるハハハハのおっさんが出てくるのはFGOのせいです。オリオンとアルテミスもくまと「ダーリン大好き!」が脳内に出てくるもんな。 最後はやっぱりゲーデル先生ですね。 四大奇書読んでるひとでこれ読んでないひとは、読んだほうがいい。
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