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中世民衆の世界 村の生活と掟 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2010/05/20 |
JAN | 9784004312482 |
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中世民衆の世界
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
2010年刊、立教大学名誉教授。戦国時代民衆史を軸に著述してきた著者。本書は中世前期まで範囲を広げ、村掟、惣堂(村寺)、地頭らの農民への饗応、山野の帰属(村々の戦争)、越訴・直訴を論じる。特にアジールに通じる惣堂の役割につき中世後期の実態を叙述。「泣く子と地頭には勝てぬ」とのフレーズはそのまま維持できない点も意義深い。一方、土地に非緊縛的だった農民像は新奇でなく、「百姓の居留は民意しだい」(自主性)と「百姓は末代の儀」(土着性)との二本柱が中世全体を貫徹、との著者設定課題を本書で回答したとはいい難いか。
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見えてくる社会のそれほど上でも下でもない当たりの動き自体も面白いが、それをどうやって抽出するのかが一緒に書かれているのが何より楽しい。へえボタンがパカパカする感じはむしろその過程のほうにあって、それをうまく見せてくれるのがこの人の手際。
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村の自治権というものがどの様になりたってきたのか、能、狂言などに登場する、村の惣堂、あの旅の僧などが一夜の宿とし、あのよからの死者で出会う場所、そのような場所にもしっかりとした村の管理のもと運営されていたのには驚きました。 また堂内に残されている幾重の落書きにも当時そこに滞在する...
村の自治権というものがどの様になりたってきたのか、能、狂言などに登場する、村の惣堂、あの旅の僧などが一夜の宿とし、あのよからの死者で出会う場所、そのような場所にもしっかりとした村の管理のもと運営されていたのには驚きました。 また堂内に残されている幾重の落書きにも当時そこに滞在することとなった多くの人々の様子が、様々な情報を伝えている。 近世へと通じる民衆の姿を考えさせてくれる本です。 新書版も嬉しい!
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