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ユーラシア胎動 ロシア・中国・中央アジア 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2010/05/20 |
JAN | 9784004312475 |
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ユーラシア胎動
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商品レビュー
3.5
10件のお客様レビュー
ユーラシアの風に吹かれて◆分割された島◆ユーラシアを束ねる上海協力機構◆新しいシルクロードが生まれる◆中央アジアのダイナミズム◆広がるユーラシア・パイプライン 著者:堀江則雄(1947-)〈ジャーナリスト〉[東京外国語大学ロシア語科]法政大学講師・ユーラシア研究所運営委員
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ユーラシアといっても、一体どのあたりを言うのかがまず興味を惹かれるところですが、ロシア、中国、中央アジア(カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギスなど)、さらには南アジアのインドあたりまでを指すということで、この地域は人口も資源が多いという特徴がある。資源でいうと...
ユーラシアといっても、一体どのあたりを言うのかがまず興味を惹かれるところですが、ロシア、中国、中央アジア(カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギスなど)、さらには南アジアのインドあたりまでを指すということで、この地域は人口も資源が多いという特徴がある。資源でいうと、ロシアやカザフスタンなどのエネルギー大国があるし、人口では中国やインドが非常に多い。
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著者は、ワシントン、モスクワ駐在を経験し、ユーラシア研究所運営委員を務める、ジャーナリスト。 本書は、世界の多極化が進む中、一つの地域として存在感を増しつつあるユーラシア(ロシア、中国、中央アジア)の近年の動きをレポートしたもの。 主な内容は以下である。 ◆20世紀末から21世紀...
著者は、ワシントン、モスクワ駐在を経験し、ユーラシア研究所運営委員を務める、ジャーナリスト。 本書は、世界の多極化が進む中、一つの地域として存在感を増しつつあるユーラシア(ロシア、中国、中央アジア)の近年の動きをレポートしたもの。 主な内容は以下である。 ◆20世紀末から21世紀初頭に、それまで対立していた中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタンの国境が、地図上だけでなく現場でも確定した。4,300kmに渡る中露の東部国境で最後まで未解決だったアムール川にあるボリショイ・ウスリースキー島は折半することで決着した。 ◆2001年に、中国、ロシア、カザフスタン、タジキスタン、キルギス、ウズベキスタンの6ヶ国が「上海協力機構(SCO)」を設立し、政治的・経済的なゆるやかな連携を開始している。SCOには、インド、パキスタン、イラン、モンゴルがオブザーバー参加し、それらの国を含めると、かつてのモンゴル帝国の版図に重なり、人口は世界総人口の40%である。SCOは共同宣言で「文明の多様性と発展進路の多様な選択肢を尊重・保全されねばならない」と謳っており、参加各国の思惑に交錯する部分はあるものの、米国の一極覇権、民主化の名による干渉路線、グローバリゼーションに抗する地域協力組織として存在感を増していくのではないか。 ◆トルキスタン(中国・新疆ウイグル自治区、中央アジア各国)を東西に貫くシルクロードは、鉄道、(高速)道路、石油パイプライン、天然ガス・パイプラインが急速に整備され、新しいシルクロードとして人・物の流れが活発化している。 ◆中央アジアの諸民族は、ヘーゲルのいう「進歩の世界史」の枠組みから外れた「歴史なき民族」のひとつであったが、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン、キルギスの5ヶ国は、歴史上初めて独立国家を手にし、濃淡はあれ、ロシアからの自立、大統領制を軸とした政治体制、市場経済の導入と国家主導による国民経済のシステム作りが進んでいる。一方で、いまだ国家を持たないウイグル人による独立問題は、新シルクロードの今後を左右する鍵となる可能性がある。 当地域の近年の安定・発展は、中露2大国が激しい対立を望んでいないという背景があるが、その流れを捉えて「ユーラシア」を一つの地域として把握・分析した本書には意義がある。グローバルなパワーバランスの中で、当地域の地政学上の重要性は論を俟たず、今後も注視していく必要があろう。 (2010年7月了)
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