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「物質」の蜂起をめざして レーニン、“力"の思想
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 作品社 |
発売年月日 | 2010/05/10 |
JAN | 9784861822889 |
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「物質」の蜂起をめざして
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レーニンを徹底として解説した労作。 最初の方は、資本主義としての発展が遅いロシアで、レーニンが如何に革命思想を得たか。それは実質的なナロードニキ主義への回帰、西側先進国が陥っている罠を避けることができる。そして、レーニンは革命のための文化水準を、革命のあとで獲得しようとする。しかしそれは、客観的に見てどうであろうか・・・?しかし客観的に見たところで、五日は分からない。それがジレンマである、と述べる。その意味で、レーニンはマルクス主義の後継者であろうか?とも問い得る。 しかしそれは、マルクスにおいても言い得る。マルクスの客観的に資本主義を分析したが、その革命が「いつ」起こるのか。それをマルクスはヘーゲルの言葉、「ミネルヴァの梟は夕暮れ時に飛び立つ」と述べた。マルクスはこれをひっくり返し、「ミネルヴァの梟が飛び立てば夕暮れ時が訪れる」とした。資本主義を認識すれば、それが週末である、とする。それにレーニンはそれを発展させ、「マルクスによってすでに梟は飛び去った。あるいは飛ぶ準備はできた。したがって夕暮れ時はすでに到来している。」とする。マルクス主義を超克しているのか、著者はマルクスを逆転させて了解していると説く。 宇野弘蔵とレーニンの関係についても述べている。宇野弘蔵はレーニンの帝国主義論を「ヒルファーディングの金融資本論のマルクスに関する記述を、みな捨ててある。」と述べる。確かにレーニンも帝国主義論の序論で、「客観的な記述にせざるを得ない。」と述べているし、当たり前といえば当たり前である。宇野は史的唯物論としての、「収奪者が収奪される」ことを否定しているが、逆にそれが共産主義者に利用されたりもしたようだ。 以上のように、レーニンの思想や理論を、著者の思うまま、マルクスとの決別をし、比較しそうとしてのレーニンを論じている。今まではマルクス=レーニン主義として、金科玉条のように語られてきたが、純粋にレーニンと向きあう本であるように思える。
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