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台湾ナショナリズム 東アジア近代のアポリア 講談社選書メチエ472
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/05/10 |
JAN | 9784062584722 |
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台湾ナショナリズム
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
台湾人と英語で話していて、「大陸中国」を英語で何と言うか困った。 Continental Chinaなんて聞いたことないし、Proper Chinaとか言う言葉を台湾人相手に言いたくない。とはいえRed Chinaは古すぎるだろう。 そしたら、至極あっさりと「彼らをChine...
台湾人と英語で話していて、「大陸中国」を英語で何と言うか困った。 Continental Chinaなんて聞いたことないし、Proper Chinaとか言う言葉を台湾人相手に言いたくない。とはいえRed Chinaは古すぎるだろう。 そしたら、至極あっさりと「彼らをChineseと呼ぶ」という。 どうも不満が残り、話をした人のある種の偏向かもしれないと思い、その後台湾人に会うたびにこれを聞いてみるが、みんな同じことを言う。They are Chinese.って。 母集団が少ないし、日本に留学などに来ている段階でフィルターがかかっている可能性もあるが、「今どきの台湾人のナショナリズムってどうなってんだ?」と、大いに疑問が残った。 東アジア近現代史が好きなので(というか軍事や日本史が好きだとその辺りまで射程を延ばさざるを得ない)、私はまあ、台湾史についてはそこそこ詳しいほうである、と思っていた。 だとしてもそれは、主に90年代から2000年ぐらいまでの知識であり、この10年ほど更新されていなかったのだということを、この本を読んで痛感させられた。 過去の相対化も進んでいる。二・二八の死者数なんか疑ったことなかったし、国民党が大陸からやって来た時の「規律のないみすぼらしい兵隊がやってきた」というのも、そのままそう思っていた。 ふーむ、難しいし、面白いものだ。 しかし、この本は、過去のそうざらえには非常に向いているのだけど、現在および未来の展望に関しては、「東アジア近代のアポリア」と大きく出た割には、慎重過ぎて何を言っているのかもよく分からない状態になっている。 当然の態度ではあるし、「親日台湾」「反中台湾」を精神的自慰のおかずにしている連中の存在を考えると、当然すぎる姿勢とは思うのだけど、もうちょっと踏み込んでほしかったというのが率直なところである
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デリケートで複雑な台湾、東アジアの歴史について、出来る限り多方面から解き起こそうという内容だと受け止めました。 自分の知識足らずで十分に理解できていないところがあるので、それ以上の評価はできないのですが、全体像を俯瞰するという目的では良い本かと思います。 台湾のことを知ろうとす...
デリケートで複雑な台湾、東アジアの歴史について、出来る限り多方面から解き起こそうという内容だと受け止めました。 自分の知識足らずで十分に理解できていないところがあるので、それ以上の評価はできないのですが、全体像を俯瞰するという目的では良い本かと思います。 台湾のことを知ろうとすれば、おのずと日本、中国、東アジア全体を見渡さなくてはなりませんし、冷戦構造、アメリカの存在も抜きにはできません。 冷戦後の東アジア、アメリカに頼らない東アジアのグランドデザインを考えねばならないのだなと思いました。 さらに広く、西洋と東洋の関係性など、今まで疎かった視点も与えてもらったと感じています。
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台湾映画が好きだから、その台湾という国について学ぼうと思い立ち手にとった。台湾の近代史も新しい見地から既往の成果も踏まわれよくまとめられているし、文章も読み易く、良質な本だと感じた。
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