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モードとエロスと資本 集英社新書
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モードとエロスと資本 集英社新書

中野香織【著】

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モードとエロスと資本 集英社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2010/05/19
JAN 9784087205435

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商品レビュー

3.6

10件のお客様レビュー

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2023/09/14

ファッションなんて人の好き好きじゃないかと思いながらも、街を行き交う人々の服装に目がいき、あの格好良いなぁとか、流行りが何なのかつい気にしてしまう。自分が好きなら良いと言ってる人でも、その自分の好みを聞かれると意外と流行りに乗じた物だったりする。私は個人的に身体にピッタリした服が...

ファッションなんて人の好き好きじゃないかと思いながらも、街を行き交う人々の服装に目がいき、あの格好良いなぁとか、流行りが何なのかつい気にしてしまう。自分が好きなら良いと言ってる人でも、その自分の好みを聞かれると意外と流行りに乗じた物だったりする。私は個人的に身体にピッタリした服が好みで、ジャケットもインナーもパンツもほぼ身体のラインが強調されるようなものを好むから、左右されない方だと思いながらも、色味は流行をしっかり取り入れる。自分の好みって一体どうやって決まってるんだと不思議に思った時に本書を読むとすっきり頭に入ってくる。 ファッションとは何か。戦争に代表されるような時代の暗さ、アニメなどの華やかさ、環境問題などの地球が抱える問題、政治腐敗などの社会的な背景、また自分自身の地位や経済的な充足度など、自分の好みは周囲の影響によって確立されているのではないかと感じる。丸っ切りその様な影響を一切受けずに、自分はこれが好き!と断言できるものがない様に思う。 そう考えると自分の好み自体が他者によって確立されている様に考えてしまい、自分を見失っている事に気づく。本書を読み進めながら私という存在がファッションを起点に不明な存在になっていくのを感じる。 勿論、ごく稀に全く理解できない服装をした人を見ると逆にファッショナブルに感じることもある。だがそれ自体、自分に出来ない事をしている驚きから来るもので、自分がそれを真似したいとは思わない。大方、他人と同じような格好、化粧をしていれば安心できるし、流行から「外れていない」安心感に浸ること、それをファッションと感じているのかもしれない。 本書はそうしたファッションの歴史とその背景を学ぶには持って来いだが、読了後に自分を見失わないよう注意が必要だ。

Posted by ブクログ

2014/12/01

エロスとモードの相互関係に依って推進されてきたゾンバルト的奢侈資本主義がグローバル化の中でフラット化・凡庸化するという議論。差異化の果てのフラット化は新しい議論ではないが、本書の醍醐味は所々に見え隠れするプラスティックの様な男たちへのチクリとする皮肉、それを支える著者の精神の貴族...

エロスとモードの相互関係に依って推進されてきたゾンバルト的奢侈資本主義がグローバル化の中でフラット化・凡庸化するという議論。差異化の果てのフラット化は新しい議論ではないが、本書の醍醐味は所々に見え隠れするプラスティックの様な男たちへのチクリとする皮肉、それを支える著者の精神の貴族主義である。

Posted by ブクログ

2013/02/02

ファッションの歴史を、特に2000年以降の変位をそれ以前を参照にしながら解説している本書。 新書なので対して掘り下げた話もなくかる~くゆる~くすぐに読める。 「15cmヒールの靴をはかせずとも、心を15cmほど底上げして、生々しい現実とは少しだけ違う景色を見せる。ファッシ...

ファッションの歴史を、特に2000年以降の変位をそれ以前を参照にしながら解説している本書。 新書なので対して掘り下げた話もなくかる~くゆる~くすぐに読める。 「15cmヒールの靴をはかせずとも、心を15cmほど底上げして、生々しい現実とは少しだけ違う景色を見せる。ファッションには本来、そんな力がある。」(本文引用) 資本主義の暴走に伴ってモードからジェンダーや恋愛の様相が消え、マンガや明朗的なエロスを取り入れることで新しいサイクルを回そうとした。 環境保全によって「倫理と良心の誇示」が求められ、世界不況によりファストファッションやストリートスナップをはじめとして素人 と同列に扱われるようになり、モードを牽引するブランドたちの権威も失墜した。 しかし堕落や迷走を繰り返してもそれらはラグジュアリー・ブランドの時代に対する嗅覚の鋭さ故の挑戦であり、それはつまりランウェイを通り過ぎる作品たちが時代の変化の兆しを敏感に捉え、先を見据えながら変化と一体となって今と来る時代を映し出し、社会が向かう方向を示し続けていることに変わりなく、時代の鏡として、また情報発信の力を持ち続けている。 「プラダを着た悪魔」の中で特に気に入っている台詞がある。 “And what they did, what they created was greater than art because you live your life in ” 「ファションとアートの違いは、生活と密着しているかどうかだ」 モードを牽引し、時代の流れを変える力を持つラグジュアリー・ブランドにはこのプライドを忘れずに挑戦し続けてほしい。

Posted by ブクログ

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