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ヴェネツィアが燃えた日 世界一美しい街の、世界一怪しい人々
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2010/04/25 |
JAN | 9784334962128 |
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ヴェネツィアが燃えた日
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
原題は「The City of Falling Angels」なのよ。直訳したら 「天使たちが落ちる街」なのよ。それなにの邦題になるとなんで こうなっちゃうかな。 そりゃ邦題に「ヴェネツィア」の文字が入っていなかったら私も 手にしたかどうか不明だけれどさ。修復なる以前の...
原題は「The City of Falling Angels」なのよ。直訳したら 「天使たちが落ちる街」なのよ。それなにの邦題になるとなんで こうなっちゃうかな。 そりゃ邦題に「ヴェネツィア」の文字が入っていなかったら私も 手にしたかどうか不明だけれどさ。修復なる以前のサンタ・マリア・ デッラ・サルーテ教会に掲げられていた注意書きが原題の元になっ ているのが台無しだよ。 「天使の落下にご注意」との注意書きは、大理石の装飾板から天使象 が落ちて来るから気をつけてねってことだったのだから。 邦題のタイトルとサブ・タイトルに対する文句を垂れたが、内容は 非常に興味深いのだ。 1996年1月29日の夜、ヴェネツィアの至宝でもあるオペラ・ハウス、 フェニーチェ劇場で発生した火災を軸に、火災から3日後に当地を 訪れしばしの居を定めた著者が出会った人々を描いている。 ナポレオン軍に屈する以前の「ヴェネツィア共和国」再興を夢見る 貴族。神出鬼没のコスチューム・プレイヤー(注:アニメや漫画 のコスプレではない)。フェニーチェ劇場の火災を間近に見てそれ を自身の作品として昇華する名匠のガラス工とその家族間のいざ こざ。 ヴェネツィアを愛し、その地で愛人と共に暮らし没したエズラ・ パウンドに関連した資料を巡る攻防や、批評家にして詩人の謎の 自殺と彼が残した何通もの遺言書が巻き起こす混沌は、共に上質 のミステリーのようだ。 観光では目に出来ないヴェネツィアとヴェネツィアを取り巻く 人々の姿に引き込まれ、500ページを超える厚さも気にならずに 読み進めることが出来る。 ああ、私もイタリア語さえ出来れば著者のようにヴェネツィアに 腰を据えて住んでみたい。そうしたら、共和国時代にドージェを 輩出した名門貴族とお知り合いになれる可能性もあるかも。 ただ、ヴェネツィア市内は車の往来が禁止されているので、どこに 行くにも歩かなきゃいけないのが難点かも。 私はいにしえのヴェネツィア共和国のファンなのだが、本書は時を 超えても歴史的建造物に溢れる現代のヴェネツィアを堪能できる 良書だと思う。
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まるで謝肉祭の夜の華麗な仮面舞踏会のよう。貴族、詩人、実業家等様々な個性的な人達が、オペラハウス焼失について語る。ノンフィクションであると書かれているが、一方でヴェネツィア人は、決して真実を語らないとも書かれている。「真夜中のサヴァナ」は、大変面白かったが、こちらはそれよりかは残...
まるで謝肉祭の夜の華麗な仮面舞踏会のよう。貴族、詩人、実業家等様々な個性的な人達が、オペラハウス焼失について語る。ノンフィクションであると書かれているが、一方でヴェネツィア人は、決して真実を語らないとも書かれている。「真夜中のサヴァナ」は、大変面白かったが、こちらはそれよりかは残念ながら落ちる。最高に美味しい窮鼠剤に興味有。東京販売のものには、何が入っているのだろう。
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