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ヴェネツィアが燃えた日 世界一美しい街の、世界一怪しい人々
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ヴェネツィアが燃えた日 世界一美しい街の、世界一怪しい人々

ジョンベレント【著】, 高見浩【訳】

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ヴェネツィアが燃えた日 世界一美しい街の、世界一怪しい人々

定価 ¥2,750

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2010/04/25
JAN 9784334962128

ヴェネツィアが燃えた日

¥220

商品レビュー

3.5

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2019/06/22

原題は「The City of Falling Angels」なのよ。直訳したら 「天使たちが落ちる街」なのよ。それなにの邦題になるとなんで こうなっちゃうかな。 そりゃ邦題に「ヴェネツィア」の文字が入っていなかったら私も 手にしたかどうか不明だけれどさ。修復なる以前の...

原題は「The City of Falling Angels」なのよ。直訳したら 「天使たちが落ちる街」なのよ。それなにの邦題になるとなんで こうなっちゃうかな。 そりゃ邦題に「ヴェネツィア」の文字が入っていなかったら私も 手にしたかどうか不明だけれどさ。修復なる以前のサンタ・マリア・ デッラ・サルーテ教会に掲げられていた注意書きが原題の元になっ ているのが台無しだよ。 「天使の落下にご注意」との注意書きは、大理石の装飾板から天使象 が落ちて来るから気をつけてねってことだったのだから。 邦題のタイトルとサブ・タイトルに対する文句を垂れたが、内容は 非常に興味深いのだ。 1996年1月29日の夜、ヴェネツィアの至宝でもあるオペラ・ハウス、 フェニーチェ劇場で発生した火災を軸に、火災から3日後に当地を 訪れしばしの居を定めた著者が出会った人々を描いている。 ナポレオン軍に屈する以前の「ヴェネツィア共和国」再興を夢見る 貴族。神出鬼没のコスチューム・プレイヤー(注:アニメや漫画 のコスプレではない)。フェニーチェ劇場の火災を間近に見てそれ を自身の作品として昇華する名匠のガラス工とその家族間のいざ こざ。 ヴェネツィアを愛し、その地で愛人と共に暮らし没したエズラ・ パウンドに関連した資料を巡る攻防や、批評家にして詩人の謎の 自殺と彼が残した何通もの遺言書が巻き起こす混沌は、共に上質 のミステリーのようだ。 観光では目に出来ないヴェネツィアとヴェネツィアを取り巻く 人々の姿に引き込まれ、500ページを超える厚さも気にならずに 読み進めることが出来る。 ああ、私もイタリア語さえ出来れば著者のようにヴェネツィアに 腰を据えて住んでみたい。そうしたら、共和国時代にドージェを 輩出した名門貴族とお知り合いになれる可能性もあるかも。 ただ、ヴェネツィア市内は車の往来が禁止されているので、どこに 行くにも歩かなきゃいけないのが難点かも。 私はいにしえのヴェネツィア共和国のファンなのだが、本書は時を 超えても歴史的建造物に溢れる現代のヴェネツィアを堪能できる 良書だと思う。

Posted by ブクログ

2010/07/01

まるで謝肉祭の夜の華麗な仮面舞踏会のよう。貴族、詩人、実業家等様々な個性的な人達が、オペラハウス焼失について語る。ノンフィクションであると書かれているが、一方でヴェネツィア人は、決して真実を語らないとも書かれている。「真夜中のサヴァナ」は、大変面白かったが、こちらはそれよりかは残...

まるで謝肉祭の夜の華麗な仮面舞踏会のよう。貴族、詩人、実業家等様々な個性的な人達が、オペラハウス焼失について語る。ノンフィクションであると書かれているが、一方でヴェネツィア人は、決して真実を語らないとも書かれている。「真夜中のサヴァナ」は、大変面白かったが、こちらはそれよりかは残念ながら落ちる。最高に美味しい窮鼠剤に興味有。東京販売のものには、何が入っているのだろう。

Posted by ブクログ

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