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微熱看護 悦の森文庫
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微熱看護 悦の森文庫

鷹澤フブキ(著者)

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微熱看護 悦の森文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 無双舎
発売年月日 2010/04/01
JAN 9784864080149

微熱看護

¥440

商品レビュー

3

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2015/02/16

程良いフックを効かせつつもシンプルなストーリーは心地良いが若干の物足りなさも

右腕と右脚を骨折して入院というのは、同じ右側なので松葉杖が使えずベッドで寝ている期間が長引くのと自慰ができない(左利きの男は自家発電も左動力なのだろうか?)という点で面白いと思った。主人公が入院する原因となった交通事故に物語の核心を盛り込んだストーリーはある程度の予想がつくものの...

右腕と右脚を骨折して入院というのは、同じ右側なので松葉杖が使えずベッドで寝ている期間が長引くのと自慰ができない(左利きの男は自家発電も左動力なのだろうか?)という点で面白いと思った。主人公が入院する原因となった交通事故に物語の核心を盛り込んだストーリーはある程度の予想がつくものの面白味はあり、それに付随する人間模様を絡めたヒロイン達の構成も悪くはなかったが、その展開の行く末が至ってシンプルなために、良い恋愛ストーリーではありながら官能的な盛り上がりにはやや欠けるところもあって、全体としても若干の物足りなさを感じた作品と言わねばならない。 舞台が病院なのでナース、それも30代前半の看護師長が出てくるのは想定内ながら、加害者として議員秘書が出てくるところで「おや?」と思わせ、次には何故か議員の娘とその妹が出てくるところにストーリーの妙がある。クールでいかにもデキる女という20代後半の秘書は常に平身低頭で謙虚なのだが、それが過度なところに理由があり、本心を打ち明けたいのに打ち明けられない18歳の娘(姉)や、事故とは別のところで内心思うことがある妹(何と13歳の中学1年生)といった具合に、それぞれの思惑や秘密があってこの3人はそれぞれ少しずつズレている。 また、清楚なお嬢様として完璧なるが故に姉妹の一方とは情交シーンがなく恋物語の純粋なヒロインでしかないのだが、17歳の主人公と恋仲になりながら交わらないという意味で官能小説らしくなく、裏を返せば他方とはかなり大胆でチャレンジングな官能描写があることを意味している。マドンナメイト文庫にも作品がある作者ならばさもありなん、と言えば分かる御仁も少なくなかろう。しかも、予想以上におマセなので好みも分かれるところかも。ただ、姉妹らしい年頃の悩みもあって憎めない面もある。 女性が優位に立って男(主人公)を妖艶に翻弄する描写が多いのは作者らしくもあり、官能的なクライマックスでは「アンタもかい」という看護師長との繋がりも、ついでに言えば30代前半の若さで看護師長に抜擢されている理由も見えたのだが、結局のところ、サブヒロイン達としか交わらないために愛情を傾けた情交が希薄(というか皆無)なところでどうしても物足りなさが生じてしまったのかもしれない。ベッドから動けないために騎乗位が多くなることも含めて。

DSK

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