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すぐそこにある希望 すべての男は消耗品である。 Vol.9 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2010/04/08 |
JAN | 9784344414709 |
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
優先事項を決められない個人は必ずそのしっぺ返しを食う。 謝罪は被害者を慰撫するが、原因の究明や補償の程度や改善策などは含まれていない。 どうやって生きていくかは規範では無く、戦略の問題だ。 心に残る言葉が多かった。
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ほんの日常的な出来事やニュースから、鋭い目線から歯に着せぬ意見が言える。これが村上龍の強みであり、彼の小説の圧倒的なリアリティに繋がるのだろうなぁと感じた。きっとこの人は常に情報に飢えている。どこかに自分のためになる情報はないか、自分の感性を強く刺激する出来事がどこかで起きていな...
ほんの日常的な出来事やニュースから、鋭い目線から歯に着せぬ意見が言える。これが村上龍の強みであり、彼の小説の圧倒的なリアリティに繋がるのだろうなぁと感じた。きっとこの人は常に情報に飢えている。どこかに自分のためになる情報はないか、自分の感性を強く刺激する出来事がどこかで起きていないか、常にアンテナを張り巡らせて、この世界をサバイブしているのだろう。この人の文章を読むと彼が厳しい世界で生き抜いていく兵士のように思えた。 日本語には「否定語」がない、という部分が特に印象的でした。
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カンブリア宮殿という番組でのトヨタのVTRの制作ミーティングにて、「トヨタのいいところだけを紹介することになるがそれはどうだろうか」と聞かれるが、龍氏はそれでもいいと答えた。「トヨタのネガティブな部分をえぐり出して一体何になるのか。完璧な個人などいないのと同じで、完璧な企業もあり...
カンブリア宮殿という番組でのトヨタのVTRの制作ミーティングにて、「トヨタのいいところだけを紹介することになるがそれはどうだろうか」と聞かれるが、龍氏はそれでもいいと答えた。「トヨタのネガティブな部分をえぐり出して一体何になるのか。完璧な個人などいないのと同じで、完璧な企業もあり得ないし国家も無い。」といったことを龍氏は書いている。 言われてみれば当たり前のことなのだが非常に重要なことだと感じた。 政府の優先順位を明らかにさせるのはメディアの役割だと思うのだが、どんな新聞もテレビもそんな報道はしない。六カ国協議に大勢の人員を派遣して「いったいどうなっているんでしょう」とまるで傍観者のような報道をするだけだった。(国家と個人の優先事項) 報道関係に進もうと考えている自分にとって龍氏のメディア論(大手既成メディア批判)は非常に参考になる。 謝罪そのものよりも原因究明や補償や改善策のほうが重要な場合が多いはずだが、日本のマスメディアは企業の不祥事の記者会見などではとにかく謝らせようとするし、多くの国民もそれを望んでいるようだ。わたしたち日本人は、具体的な原因究明や補償や改善策を確かめるよりも感情的に慰撫されることを好むということになる。(不祥事で、会社経営者はなぜペコペコ謝るのか) 「謝罪」を優先する日本文化という新たな視点を受け、それについて自分なりに考えてみたいと感じた。
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