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卑弥呼の赤い罠 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2010/04/25 |
JAN | 9784087465594 |
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卑弥呼の赤い罠
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卑弥呼の赤い罠
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商品レビュー
2.8
6件のお客様レビュー
吉村達也さんのミステリーは面白いけど、この作品は卑弥呼にまつわる歴史的な解説や諸説あることをつらつらと書かれていてちょっと読みにくかった。でも、最後の真相が分かる部分で驚くような結末に読後感は良かったと思った。 衝撃的な死に方をした大学教授の死の真相を読んで、タイトルの意味するこ...
吉村達也さんのミステリーは面白いけど、この作品は卑弥呼にまつわる歴史的な解説や諸説あることをつらつらと書かれていてちょっと読みにくかった。でも、最後の真相が分かる部分で驚くような結末に読後感は良かったと思った。 衝撃的な死に方をした大学教授の死の真相を読んで、タイトルの意味することが分かった感じだった。
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ストーリーの肝である「危険思想」とされる邪馬台国学説が大したものではない(「タブー」への踏み込み度は往年の「騎馬民族征服説」にも及ばない)。「殺人」の動機も事件の結末もすっきりせず、ミスリードもうまくない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古代史学者新藤英二郎教授の苦悩。 日本古代史研究が玉石混合で諸説乱れる原因は、古代遺跡の発掘が宮内庁により制限されており、仮説を裏付ける証拠がなかなか発掘されない事、日本の成立背景を詳らかにする事に対する政治的、感情的な反発により議論そのものがタブーとされている事が挙げられる。そんな古代史研究のもつ閉塞感に絶望した教授の批難と自説の展開にほとんどが費やされている。ついていけない人は全くついていけないだろう。個人的には新しい発見もあって面白かった。 邪馬台国と言えば魏志倭人伝。その日数、戸数の記述については中華帝国対抗のために日本側が行った水増し報告によるものという説、また神武東征も中国からの逃避の観点から本拠地の移転という説をとっており、興味深い。表意と表音の両方を併用しなければならず語学習得で混乱を生じているという、日本語の欠陥についての指摘もなるほどと思わせる。「銃・病原菌・鉄」にも類似の記述があったのを思い出す。
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