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農業全書 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2003/02/01 |
JAN | 9784003303313 |
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農業全書
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文章について: 時代の所為もありしかたないのだろうが、甚だ説教臭く感じる。特に序章なんかは漢文調、というか漢籍からの引用が多いらしいから漢文そのものなのだろう。漢文の文章独特の説教たれ感がすごい。 この時代の書物に、とゆうか漢文や漢文紛いの文章に論理性を覓めること自体が誤りとは知...
文章について: 時代の所為もありしかたないのだろうが、甚だ説教臭く感じる。特に序章なんかは漢文調、というか漢籍からの引用が多いらしいから漢文そのものなのだろう。漢文の文章独特の説教たれ感がすごい。 この時代の書物に、とゆうか漢文や漢文紛いの文章に論理性を覓めること自体が誤りとは知りつつも、見聞きしたことを「又…。又…。又…。」とひたすら列挙してゆく体裁なのが理解を妨げる。 第一章 (第一巻) では農業の総論を述べているが、言っていることは大したことないし、一頁前に述べたことと同じ内容を、言い方かえて (時には全く同じ言い方で) 繰り返したりするので、内容は正直薄いが、言葉や文字がなまじ凝っているために迫力はすごい。譬えば、 p.74 「糞(こえ)にかぎりて新しきはよくきかず、ねさせくさらかし、熟する加減をよく覺えて熟したる時用ゆれば、其しるし多し。但あまり程久しく熟し過ぎて陽氣のぬけたるは却つて又きゝ少しとしるべし。」 土触ったことない人間だって言われんでもそれくらいわかるわ。 ------ p.56 海濱、潮の入所、干潟などを開き田地となすに……みぞなければ外の潮氣田にも通ずるゆへ、稻たちまち痛むもの也。……此田に先づ始は……水稗をうへ其地少し潮の氣ぬけたる時……蚕豆又は……木綿を作り、よく潮の氣をぬかして後稻を作るべし。……凡此田にて稻を收むる事、常の田にくらぶれば一倍も有りといへり。潮の氣は陽氣のある物なれば實り多きなるべし。 【疑問】潮の気があると多く実る…?塩害というくらいで、植物に潮は大敵では…。 p.60 凡土の上なるは必ず青黑の小石雜る物なり。 【疑問】何の鉱石? p.62 地厚く肥ゑて柔らかに、底ゆるやかにして、うるほひはありて濕のもれやすく、木だちのびやかに、くさ木むくげなどの楮に似たる類の木よくさかゆる地は、必ず楮に宜しとしるべし……。 【関聯】柳田國男の木綿以前についての本に似たようなことが書かれていた気がする。 p.72 若しくさりかぬる物か、或は寒き時速にくさらかさんとならば、其桶に韮を一握もみて入るれば明る日くさるものなり。 【疑問】韮に醗酵作用でもあるのか。 p.101 麦をまく時分雨うるほひなく、かはきたる土にたねを入るれば生じかぬる事あり。何にてもしほけの物を蓄へをきて、たねにかきまぜうゆべし。 【疑問】乾燥した土地でも育つ植物ではないのか麦は。ここでも塩気がでてくるが、塩害というのは植物によるのか。 ----- 【メモ】 草かじめ:草枯らし(?)
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