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上宮聖徳法王帝説 改版 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/03/18 |
JAN | 9784003303412 |
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上宮聖徳法王帝説 改版
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上宮聖徳法王帝説 改版
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
聖徳太子の伝記としては平安時代に作られたので最古に近く資料として使われる事が多いとされている。 頁数は少ないが保管するかのように解説が多い。家永氏の研究が基礎らしい。
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1941年刊行。 聖徳太子の最古の伝記「上宮聖徳法王帝説」。その本書の構成は解題と原文、そして書き下し文。◇校訳担当が花山信勝と家永三郎となっており、改版前の版を読破したのかもしれない。とはいえ、ザッピングしたのみ。 家永氏の「上宮聖徳法王帝説」解説を読んでから再挑戦した方が理解が進むかも。
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上宮王について著された最古の伝記。 原本は存在せず知恩院にある一番古い写本が国宝に指定されているという。本書は6部によりなり、解説の東野治之は言い回しの古さと律令制単語の浸透具合から、一番古い部分(AとB)の成立を8世紀初に比定している。またその内容や言葉使いによりその元史料は記...
上宮王について著された最古の伝記。 原本は存在せず知恩院にある一番古い写本が国宝に指定されているという。本書は6部によりなり、解説の東野治之は言い回しの古さと律令制単語の浸透具合から、一番古い部分(AとB)の成立を8世紀初に比定している。またその内容や言葉使いによりその元史料は記紀以前に遡るという。 6部とは以下の通り。 A.系譜 B.事績 C.本書の根拠とした古史料 D.事績と関係情報の追補 E.関係五天皇と追加情報 F.裏書 各部を文節に分け、書き下した上で、東野氏の注釈が付くという構成をとる。 氏の説では、AとE、BとDが対比されているという。 本書自体は大変短いのであっという間に読めてしまい、むしろ注釈や解説の方が読むのに力が入る。(笑) また、本文であるABがあまりにあっさりしているため、むしろCにある法隆寺金堂釈迦三尊像光背銘や天寿国繍帳銘が興味深い。(笑) 面白かったエピソードとしては上宮王の最期の話である。上宮王が死の床についた際、妻の一人である膳大刀自は厚い看病を行ったが、とうとう自分も倒れてしまい枕を並べて寝込むことになった。膳大刀自が「水くれ!」と言ったのを隣の上宮王が「だめ!」と言ったら膳大刀自は亡くなってしまった。上宮王は、どうせ生き延びれないのならあの時、水を与えれば良かったという歌を残し、次の日に亡くなった、という話。 上宮王には3人の妻と14人の子がいたとしているが、後日談としてDにその上宮王家滅亡と、上宮王家を滅ぼした林太郎とその父・豊浦大臣が乙巳の年に滅ぼされた話をさらりと記載する。 次の最も有名な逸話はまさに伝説の偉人にふさわしい。「穴太部間人王(あなほべのはしひとのみこ)、厩の戸より出でし時、忽ちに上宮王を産み坐(ま)す。王命(みこのみこと)、幼少にして聡敏、智有り。長大の時に至り、一時に八人の白言を聞きて、其の理を弁ず。又一を聞きて八を智(さと)る。故に号して厩戸豊聡八耳命(うまやとのとよとやつみみのみこと)と曰(い)う。」 以下余談。 高校日本史ではわが国仏教公式伝来年2説のうち、西暦538年相当を記載する『上宮聖徳法王帝説』という書名は暗記必須タームになっていましたが(笑)、当時「帝説」って変な言い回しだなあと思っていたのですが、解説の東野氏によれば正しくは「帝記」で、書写の過程で「帝説」になってしまったのだとしていて、やっぱりそういうことなんだなあ。(笑) 最近はあまりお見かけしなくなって久しいですが、自分が子供の頃は「一万円札のおっさん」(五千円札のおっさんでもありましたが)として、その事跡とともに超有名なそれこそありがた~い存在でしたが(笑)、今の青少年世代の方にとって上宮王=厩戸王=聖徳太子の存在ってどこまで有名なんでしょうね?自分も一時期は『ギャグマンガ日和』の影響でその御名を聞いただけでぷっ!と噴き出していた失礼なこともありましたが(笑)、聖徳太子研究が進んで「伝説の偉人」とは別に実体像が明らかになるにつれて、「聖徳太子」という名前やあの肖像画が教科書から消えているという話を聞くと、寂しいなあという思いもあります。また、お札で復活しないですかね。(笑)
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