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遍路みち
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/04/01 |
JAN | 9784062160988 |
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遍路みち
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商品レビュー
3.8
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「消えた時計」「木の下闇」「遍路みち」「声」「異郷」を収録。 本作は、ほぼ私小説だと著者が後書きで語っているように、 老齢の小説家女性が、自身の病魔に向き合う日々と 高名な小説家の夫を亡くした後の生活を綴った作品集。 思いのほか早かった別離に煩悶し、後悔するばかり。 ただただ...
「消えた時計」「木の下闇」「遍路みち」「声」「異郷」を収録。 本作は、ほぼ私小説だと著者が後書きで語っているように、 老齢の小説家女性が、自身の病魔に向き合う日々と 高名な小説家の夫を亡くした後の生活を綴った作品集。 思いのほか早かった別離に煩悶し、後悔するばかり。 ただただ配偶者とその仕事を尊敬し、 自分の仕事をおろそかにできなかった職人のような妻の 高潔な姿が浮かび上がる短編たち。 しかし、個人的には夫のことに思い煩っている作品よりは、 自身の眼が悪くなった時のつれづれを書いた「消えた時計」や 身寄りのない高齢の女性との交流を書いた「木の下闇」に 心を揺り動かされるような感じがした。 (おそらく没後の作品は取り乱し過ぎて、本来の著者の作風ではないのかなー、と思う) 数々の高名な医者の紹介を受け、 必死で視力回復のため、よりよい医療を求め飛び回る著者。 妙な言い方になってしまうが、 きちんとお医者様とのコネクションが結べる資産、人脈があるあたりも含めて、 気高い貴族の奥様の生活を垣間見た!!と思ってしまった。 それもこれも、作品のための資料をきちんと読み込むためなのである。 回復した後も、無駄に目を使うことを恐れ、 必要最低限の文章しか読まないようにする姿勢など、 これが作家として生き続けてきた人の信念と行動力なのかと恐れ入る。
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津村節子さん(1928.6.5~)の「遍路みち」、2010.4発行です。消えた時計(2004.3)、木の下闇(2006.10)、遍路みち(2009.7)、声(2009.11)、異郷(2010.1)の5作が収録されています。著者の身辺のことを綴ったものばかりで、殆ど事実に近いそうで...
津村節子さん(1928.6.5~)の「遍路みち」、2010.4発行です。消えた時計(2004.3)、木の下闇(2006.10)、遍路みち(2009.7)、声(2009.11)、異郷(2010.1)の5作が収録されています。著者の身辺のことを綴ったものばかりで、殆ど事実に近いそうです。後ろの3作は連作です。今自分に書けるものは、吉村の死(1927.5.1~2006.7.31享年79)について以外になく、もう一度それを再現するつらい仕事とおっしゃっています。
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短編。 夫婦ともに作家である育子と夫。 育子はある日突然、目が見づらくなった。 いくつかの病院をまわってわかった病名は網膜中心静脈閉塞症と診断され 点滴とレーザー治療の末、網膜の手術をして徐々に回復していく様子。 癌の家系であるために毎年健康診断は欠かさなかった夫だが、 結局癌を患い、闘病の末に自らの意思で点滴を抜きとって亡くなった。 育子は、長年連れ添った最愛の夫を失った喪失感の中で タクシーでめぐる遍路のツアーに参加したり、マンションへ引っ越し 異郷へ長期滞在して、息子娘たちに支えられ、夫の姿を思い浮かべながらの日々。 ほとんどが著者自身の話、らしい。 てか著者の夫の吉村昭氏ってなんかすごい人じゃん!)^o^(
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