王剣強奪 人麻呂の呪言 不比等の陰謀 小説古代史異聞

関裕二【著】

• 販売会社／発売会社: 芸文社
• 発売年月日: 2010/04/10
• JAN: 9784863960480

商品レビュー

2024/07/21

古代史を研究している関氏ならではの展開。
関氏の説を知らずに読むと、設定が受け入れられずに楽しめないかも。
私的には題材が好みなので面白かったけど。
続編書いてないのかな。。

2012/08/07

平積みでこんな本売ってるんだ！と、新刊でこの本を見つけたときは大興奮！
しかも帯には「記紀に精通した著者が、小説でしか書けない古代史の真相に挑む」と書いてあります
期待は膨らむばかり

・・・だったけど、読んでみたら突飛な発想についていけなくてぜんぜん楽しめませんでした。

大体大海人（天武天皇）が兄で中大兄（天智天皇）が弟っていうのも違和感あるんです、それを前提に話を進めるなら、なぜ弟が皇位継承をしたのかの説明から欲しい。
それから鎌足は実は百済王豊璋だと言うではないですか？！豊璋と天智が親密なのはわかるけど、だからと言って鎌足が？
以前黒岩重吾の本で、不比等は実は天智の子だという仮説で話を進めているのを読んだけど、ここまで違和感は感じませんでした。そういう学説もあるんだ、へぇ～、と新鮮に読めたのに・・・この本唐突に来るから気持ち悪くてしょうがないのです。
もっと言わせてもらうと、鸕野（持統天皇）と大海人が不仲で、更に鸕野は蘇我血統を嫌っている、と言うのです。
鸕野と大海人は仲が良かったと、日本書紀に記述があるという本を読んだ気がするのだけど、それを上回る事実があるのかしら？蘇我の血を守るために阿閉や氷高を天皇にしたんじゃないの？（←これは別の小説に影響されただけです（笑））

他にもまだ違和感を感じることはたくさんあるのだけど、とにかくこの人の主張は突飛過ぎて小説では受け入れられなかったです。
普通の研究本読んだほうが、この人の考え方を受け入れられるんじゃないかと思いました。
はじめて読んだのが小説だというのは失敗だったなあ・・・印象わるーい。

2011/04/09

古代の独自説を書いた本を数多出版されている関氏。
その説を元にした小説です。

説の説明や系図などがないので、関氏の説を知らないと戸惑うことも多いかと…。
（おそらく、一般的に、いきなり大海人皇子（天武天皇）が中大兄皇子（天智天皇）をさして、「弟」と言っていたら誤植かと思うに違いない）

また続編が出版されそうです。