密閉都市のトリニティ

鳥羽森【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2010/03/29
• JAN: 9784062160735

商品レビュー

2016/12/05

ウィルスの蔓延で隔離された京都を舞台に、誰かれ構わず欲情する大学教授（頭脳も腕っ節も強い！）が大活躍するストーリー。恩師の死の謎、ウィルス蔓延の謎、ヒューマノイド型AI、他人をマインドコントロールできる犯罪者、自分を取り巻く女性との恋模様とさらにその女性たちの主人公以外との恋模様、めちゃくちゃ強いお坊さんが出てきたり、半グレ集団とのバトル！エロ宗教まで出てくる満漢全席的なエロティックバイオレンスサスペンス小説か・・・。書きたいことがいっぱいあったんだなあという印象で、いろいろなストーリーのいい場面を切り取ったデモリールのような作品に感じた。パーツごとの完成度は高くても一つの話にまとまっているとは言い難く、恐ろしく読みにくかった。

2011/01/26

んー...偏差値の高い小説ですなー。京大を卒業されて
現在は京大教授をされている方の小説デビュー作。
自分のような学がなく、理解力に乏しく、噛み締める
能力が貧困な人間には...正直無用の作品なんでしょうね。
我慢と根性と多少のズルをして最後まで読んだものの
全く何処を楽しめばいいのか分からず仕舞いですた。
読者を選ぶような作品の気がしますが...
でも、評判もいいし、概ね好評価なレビューが多いので
きっと自分が理解出来ない事を恥じるべきなんですね。

2010/04/23

京大を卒業してそこの教授をやっているという頭のいい人が初めて書いた、頭のいい人達がたくさん出てくるお話なので凡人の俺にはわかりにくい部分もあったんですが、これでもかと言わんばかりの激しい展開に圧倒されます。ただ、時代の前後と場面転換がめまぐるしいので追いかけるのは大変。度を超した性描写/暴力描写には嫌悪感を抱く人もいるかもしれませんが、傑作と呼んで差し支えない出来映えです。