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大切な人をどう看取るのか 終末期医療とグリーフケア
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2010/03/30 |
JAN | 9784000237864 |
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大切な人をどう看取るのか
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
こちらの本は、医療用語も多く少し込み入った本。医療用語や現場にいない人じゃないと想像できない内容が多くあると思う。 でも、こんなこともあるんだと考えて読むのに時間のロスなどの損はない。読者からの手紙を読むだけでも有意義だと思う。 また知らない言葉が出てきた。スピリチュアルケアな...
こちらの本は、医療用語も多く少し込み入った本。医療用語や現場にいない人じゃないと想像できない内容が多くあると思う。 でも、こんなこともあるんだと考えて読むのに時間のロスなどの損はない。読者からの手紙を読むだけでも有意義だと思う。 また知らない言葉が出てきた。スピリチュアルケアなど。まだまだ勉強不足だ。 一つ不満な点、アマゾンの価格が \15,948 となっている!定価は1,900円だっーの!残念!
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看取り/終末医療のドキュメント ●死に方を考えることは、生き方を考えること ●在宅医療は課題が多く、特に地域のひと・自治体の協力が不可欠 ●都道府県単位だけでなく、地域・病院ごとに在宅医療・終末医療の治療方針が違う。一方で、主治医の決定は責任重大で、患者との関係性や本人の人間性が...
看取り/終末医療のドキュメント ●死に方を考えることは、生き方を考えること ●在宅医療は課題が多く、特に地域のひと・自治体の協力が不可欠 ●都道府県単位だけでなく、地域・病院ごとに在宅医療・終末医療の治療方針が違う。一方で、主治医の決定は責任重大で、患者との関係性や本人の人間性が問われる。
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人間らしく生きるために。 口から食べる。そんな人間として当たり前の行為ができなくなったら… 「胃ろう」。腹部に穴を開けて、体外から直接胃に栄養剤を入れる栄養法。 食べる喜び。誰かと一緒に食事の時間を楽しむこともできなければ、味わう楽しさを感じることもできない。 NPO法人...
人間らしく生きるために。 口から食べる。そんな人間として当たり前の行為ができなくなったら… 「胃ろう」。腹部に穴を開けて、体外から直接胃に栄養剤を入れる栄養法。 食べる喜び。誰かと一緒に食事の時間を楽しむこともできなければ、味わう楽しさを感じることもできない。 NPO法人「在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク」理事・大沢誠医師は言う。 「胃ろうは食べる力が回復するまでの『つなぎ』として始まった。それがいつの間にか『ゴール』になっている。しかも倫理的検討は置き去りのまま」と。 「緩和ケア」。がん・非がん患者が抱える身体的・精神的痛みを和らげる治療。苦痛から解放され、穏やかな最期を過ごせる。 しかし、緩和ケア病棟・チームの数、現場の意識改革が不十分で、「当たり前の医療」になるための道のりは遠い。 「広島・ホスピスケアをすすめる会」の石口房子代表は言う。 「一人一人が最期にどんなケアを受けたいか考え、周囲に伝えること。もし地域で実現できないなら自ら声を上げて動くことが大事です。医療を動かすのは市民の力」と。 長野県はかつて、在宅死亡率が全国で最も高かった(近年は急落)。 「患者の生きる時間を奪ってしまった可能性もある」 「胃ろうが幸せとは思えない」 「できる治療があるのに何もしないという決断は医師にとって難しい」 「独居老人の在宅死」。 それを実現させた関係者の一人、佐久総合病院の地域ケア科医長・北沢彰浩医師は言う。 「専門職としての立場にとらわれず、一人の人間として患者の思いに向き合い、希望をかなえるために何ができるかを考える。制度の壁に当たったら、関係する人たちで一緒に考え、創意工夫して乗り越えればいい。その積み重ねが制度を変えていくことにつながる」と。 国は、在宅死亡率を引き上げれば、入院医療費の削減につながるとして、在宅死を増やす施策の一つ、在宅療養支援診療所制度を2006年に開始。 ただし現状は、診療所数に格差。 佐久総合病院緩和ケアチームの山本亮医師は言う。 「大事なのは残された時間をその人らしく過ごすこと。在宅死は目的ではなく、あくまで結果」と。 また、日本福祉大学大学院の近藤克則教授は言う。 「最期を迎える場所が自宅なら必ずケアの質が高い、とは限りません。重要なのは、本人の望みを実現できたか、家族が可能な限りこケアができたかどうか」と。 「グリーフケア」。大切な人を失った人の悲嘆を受け止め、支援していくケア。 「生の重みが『現実感を失っている』と言われて久しい。イラク戦争やイスラエル軍のガザ地区侵攻など、テレビのニュースで大量の死を日々、目にする。ゲームの仮想画面では、キー操作で簡単に登場人物の生死を操ることもできる。一方で、家庭ではなく病院で死ぬ人が増え、死にゆく姿を間近で見ていない子どもが増えた」 長野大学・小高康正教授は言う。 「まずは、子どもを育てる大人自身が、死の受け止め方を学ぶ必要がある」 「死は自分一人のものではなく、家族も共有するもの」 「小さな取材を地道に積み重ねていきたい」
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