1,800円以上の注文で送料無料

学校選択制のデザイン ゲーム理論アプローチ 叢書 制度を考える
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

学校選択制のデザイン ゲーム理論アプローチ 叢書 制度を考える

安田洋祐【編著】

追加する に追加する

学校選択制のデザイン ゲーム理論アプローチ 叢書 制度を考える

定価 ¥2,640

2,475 定価より165円(6%)おトク

獲得ポイント22P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NTT出版
発売年月日 2010/03/27
JAN 9784757122598

学校選択制のデザイン

¥2,475

商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2016/03/20

ゲーム理論によるマーケットデザインの中でも、比較的成功して議論も活発であるマッチングのうち、学校選択制について論じた本です。 この本の特徴的で良い点は、ただの理論分析にとどまらず、制度の背景とその現状、理論分析、実証、適用(実行/提言)といった全方位について言及している点で、い...

ゲーム理論によるマーケットデザインの中でも、比較的成功して議論も活発であるマッチングのうち、学校選択制について論じた本です。 この本の特徴的で良い点は、ただの理論分析にとどまらず、制度の背景とその現状、理論分析、実証、適用(実行/提言)といった全方位について言及している点で、いわばマッチング理論の横の広がりではなく、学校選択制の縦の串刺しで本を構成しているということです。このような理論から適用までの全体を捉える姿勢は、いかにも現代的な学問らしさがあり好感が持てます。 中心的な議論は、ボストン方式、受入保留方式、トップ・トレーディング・サイクル方式、「東京方式」について、その長所/短所の分析にあります。確実に言えることは、どれも万能(あるいは支配的な)な方式ではなく、地域の実情や選好に応じて方式を選んだりオプションを付け加えたりすることが現実的であり、正にここに「制度をデザインする」意義と面白さがあります。 中でも最も興味深いことは、今後の課題で述べられた「耐戦略性をどう評価するか」です。実際に理論上では耐戦略性を満たさないボストン方式が耐戦略性を満たす受入保留方式に劣後する一方、実証ではボストン方式の方が高いパフォーマンスを得ることがしばしばあります。そして、そもそも戦略の余地が与えられるということは、自由と格差を生み出すことにつながり、それが義務教育における学校選択の性質にそぐうかどうかという倫理的な判断の俎上に載せられる問題であるということに繋がります。 マッチング理論は、保育所受入の問題にも適用拡張できるでしょう。そして、大学入学、新卒一括採用にも言えることですが、年1回で一括で決定的なマッチングの場を設けること自体が問題を孕んでいるのであり、1回のマッチングの場がより分割され柔軟になるべきでしょう。この本の眼目ではありませんが、それも重要な「制度のデザイン」です。

Posted by ブクログ

2012/05/20

マッチング理論の本。 制度の評価軸である効率性、耐戦略性について、その重要性や意味を考えながら読んだ。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品