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「枯れて死ぬ仕組み」を知れば心穏やかに生きられる KAWADE夢新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2010/04/05 |
JAN | 9784309503653 |
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「枯れて死ぬ仕組み」を知れば心穏やかに生きられる
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「死ぬこと」は怖い。まず「痛い」ことは嫌だ。「痛いのは一瞬」と言う人もいるが、それが何かの拍子に継続し、その苦痛を耐えたところで待っているのは「死」だという状況。ぜひとも経験したい、という人は稀であろう。そして待っているのは「無」ということ。何があるのか。いや何もないのだろう。...
「死ぬこと」は怖い。まず「痛い」ことは嫌だ。「痛いのは一瞬」と言う人もいるが、それが何かの拍子に継続し、その苦痛を耐えたところで待っているのは「死」だという状況。ぜひとも経験したい、という人は稀であろう。そして待っているのは「無」ということ。何があるのか。いや何もないのだろう。何もない、というのはどういう状況か。今こうして考えることもない状況。それがいつまで続くのか。いや終わるわけないじゃないか。というかそれも考えることができない状況。こんなの「怖い」以外のなにものでもない。 マルティン・ハイデガーを持ち出すまでもなく「死」について考えた人は多い。というよりも考えていない人がいるとは思えない。それを忘れるように日常に没頭する。よく言われているようにそれがもっとも「健全な」状態なのかもしれない。しかし、ふとした思考の隙間に紛れ込んでくる「死」。これが騒ぎだすと今まで順調に進んでいたことが突然狂いだすことがある。しかし「死」を考えることによって得られるものもある。これまたありきたりな言い方ではあるが「今を大切に生きる」とでもいうような前向きな思考。いずれにしても生きている限り必ず訪れる「死」について一切無関係ではいられない。 本書の著者は僧侶でかつ医師。それも四十歳を過ぎて医師を志したという経歴を見れば、真剣に「死」というものを考えた人物であることが分かる。時に僧侶として宗教的に、時に医師として科学的に語る論調は「死」に対する恐怖を徐々に緩和していく。取り上げている文献も豊富で「死」についての定番も欠かしていないのでとても参考になる。類書はいくらでもあるが「死」的思考の導入書としての価値は高い。
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