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パリのグランド・デザイン ルイ十四世が創った世界都市 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2010/03/25 |
JAN | 9784121020499 |
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パリのグランド・デザイン
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
割と読みやすかった。マリー・ド・メディシスがイタリアからさまざまな文化を輸入したところから一種の文明開化がフランスで始まり、建築にまつわるさまざまな技術の発展と相まって、パリの街並みの土台が形作られていくのを追うのが、読んでいて面白かった。
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花の都と呼ばれる大都市・パリの、都市計画の源流をみていくのが中心の本。アンリ四世からルイ十六世まで、ざっと五代の王の時代の建築と都市整備をたどります。まず本書は、リシュリュー枢機卿という人物からはじまります。鉤鼻で、権謀術数にたける策士といった風貌で、デュマの『三銃士』では悪役として描かれていますが、まあ、実際は権力争いで苦労しながらも生き延びた人でもあるようなので、実際、政治力があった人物なのでしょうが、その名もリシュリューという小さな町をつくっていて、その街のすぐれた美的であり機能的であるデザインこそが、その後のパリの都市整備(当時は「美装」と呼んだそうですが)の源流と位置付けられそうなのでした。いわば、結果的に、リシュリューは、その後のパリの都市計画にむけた先駆的なイメージを持っていた。建築も都市整備も、そこに住んだり行き交ったりすることになる人々の動線を考えるし、建物や街並みのデザインの美しさ・芸術性も考えて、などなどいろいろな面をミックスして、建築家の思う「これだ!」という良いところで落とし合わせて案として完成する。そして建築アカデミーの会員たちのそういった案を集めたコンペ(設計競技)で、実際に施工するデザインを決めているのですが、そこには、権力争いや利権も絡んでいる場合もあったようです。読んでいてふと思い浮かんだのは、20年くらい前までが最後だろうか、いい車を持っていることがステイタスっていう価値観がありましたよね。そういうのを遡っていくと、王様だとか宮廷貴族による宮殿などの建設、つまり建築こそが、ステイタスを誇るいちばんの手段というところに行き着くなあと。でも、一呼吸置いて再度、あたまの中をめぐらしてみると、ステイタスを誇ることは確かにあっても、芸術をそこに作りあげる欲望、美的な渇望があるなあとわかってきました。
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1 リシュリューのニュータウン 2 森の城館 3 フランソワ・マンサールとフランス古典主義 4 王の寝室 5 アカデミーと新旧論争 6 ルイ十四世の都市計画 7 ルイ十五世広場の設計競技 8 穀物取引場とフリーメーソン 著者:三宅理一(1948-、東京、建築史)
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