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新・現代歴史学の名著 普遍から多様へ 中公新書

樺山紘一【編著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2010/03/25
JAN 9784121020505

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商品レビュー

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2023/12/03

1989年に刊行された『歴史学の名著』(中公新書)の続編で、現代の歴史学がとりくんでいるテーマを示す、18人の著者の本が紹介されています。 本書に一通り目を通してみて、やはりアナール派にはじまる社会史の観点からの歴史研究が、現代の歴史学において大きな地歩を築いていることがうかが...

1989年に刊行された『歴史学の名著』(中公新書)の続編で、現代の歴史学がとりくんでいるテーマを示す、18人の著者の本が紹介されています。 本書に一通り目を通してみて、やはりアナール派にはじまる社会史の観点からの歴史研究が、現代の歴史学において大きな地歩を築いていることがうかがえるように感じました。前著でも、マルク・ブロック、リュシアン・フェーヴル、フェルナン・ブローデルらの著作がとりあげられていましたが、本書ではアナール派第三世代にぞくするル・ゴフの『もうひとつの中世のために』が紹介され、アナール派に代表される社会史の自己革新の一例が示されています。また、日本の歴史学における社会史を領導した網野善彦の著書もとりあげられています。 そのほかでは、歴史学を超えて広範な影響力をもつことになったウォーラーステインの『近代世界システム』やサイードの『オリエンタリズム』、アンダーソンの『定本想像の共同体』などについても、解説がなされています。 さらに梅棹忠夫の『文明の生態史観』も、一章を割いて解説がなされているのが目を引きます。たしかにこの著作は、戦後の日本における歴史についての本のなかで、とりわけ大きな話題を呼んだものではあります。とはいえ、その反響は当時の日本の置かれていた状況を背景にして理解することができるものであり、今後も読み継がれていくことになる作品ということができるのかというと、個人的にはやや疑問を感じます。

Posted by ブクログ

2017/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2010年刊行。1989年の世界史的大転換を踏まえ、近代化主題の転換が図られつつある歴史学の成果(アナール学派、人口論、西欧史観の止揚など)に沿った書籍をレビューする。レビューを読んでみて、ウォーラーステイン「近代世界システム」とオプライエン「帝国主義と工業化」に特に興味を引かれる。

Posted by ブクログ

2016/07/07

新歴史学の名著 本書は歴史学において20世紀後半から21世紀に台頭した潮流を扱っている。政治や経済を中心に据える戦後歴史学に対するアンチテーゼであれば、人口学やジェンダー論なども新たな視野もある。著者はこれらの潮流を3つに大別しているので、私の叙述もそれによることにする。一つ目...

新歴史学の名著 本書は歴史学において20世紀後半から21世紀に台頭した潮流を扱っている。政治や経済を中心に据える戦後歴史学に対するアンチテーゼであれば、人口学やジェンダー論なども新たな視野もある。著者はこれらの潮流を3つに大別しているので、私の叙述もそれによることにする。一つ目は、ソフトな人間生活や現実を主題とする「大きな物語の排除」であり、旗振り役はアナール学派であった。二つ目は新たな視点の導入、ジェンダー論的な見方や歴史人口学の刷新などであった。三つめは、非西欧地域の台頭という現状認識から従来の一国史観ではなくグローバルな歴史の見方をしようとするものである。 本書では、ウォーラ―ステインやアンダーソンなど、有名な著作も含まれているが、それらの単なる概説ではなく、歴史学の潮流の中での位置づけがわかるという点においてほかの概説書との差がある。中でも、近代世界システム論へのアンチテーゼとして、ヨーロッパ内部の諸要因からイギリスや西ヨーロッパの台頭を説明する(「大分岐論」とも親和性が高い)オブライエンの著作が取り入れられていることは注目に値する。コッカの「歴史と啓蒙」も、実はアナール学派(第三世代)に対するアンチテーゼと読み取ることも可能だろう。 歴史学とは科学としての抽象的な歴史と再現不可能な具体的な歴史の鬩ぎ合いである。いささかヘーゲル的な見方だが、歴史学の歩みはそれらの止揚によって発展してきた。また、そうする見方も一つの歴史の見方なのかもしれない。人間とは切っても切り離せない過去に対する態度を追求する歴史は人間が現在を生き、未来を創る気概を持った動物である限りにおいて色あせることはない。 最後に、歴史を、単なる老人の昔話から区別するうえで重要であると思われるコッカの章を引用したい “たいていの場合、行為と意図には巨大な割れ目が口を開いている、それぞれの時代に生きて人々の経験や意識のうちに自覚的に存在していたのは歴史的現実の一部でしかなく、過去の知覚と経験の再構成だけでは総体としての歴史を十全に理解することはできない。むしろ、過去の庶民の主観的な知覚・経験をそのまま再構成することに歴史学が終始すれば、歴史学がそうした「歪み」を倍加して示すことにもなりかねない”p224

Posted by ブクログ

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