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カイルの森 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2010/03/24 |
JAN | 9784041673768 |
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カイルの森
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カイルの森
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商品レビュー
3.5
29件のお客様レビュー
銀色夏生さんの詩でなく、小説は初めて。 カイルの人間性にも惹かれたけれど、スフレへの恋心を綴る詩も素敵だった。妖精からの質問に答える場面では、" 好きとは何か "から" 愛とは何か "とカイルの心情に沿って変わっているのも微笑ましい。 ...
銀色夏生さんの詩でなく、小説は初めて。 カイルの人間性にも惹かれたけれど、スフレへの恋心を綴る詩も素敵だった。妖精からの質問に答える場面では、" 好きとは何か "から" 愛とは何か "とカイルの心情に沿って変わっているのも微笑ましい。 人はだれでもが、自分でしかありえない。 どんなに近づいても、他の人にはなれない。 だから、のぞきこむ瞳の奥に、 わかりあえると思える何かを見つけた時、 あんなにもうれしいんだね。 〜 何かを強く感じた瞬間に、 その思いを伝えることが大事だと、 いつもいつも、その時が過ぎてから、思うよ。 この物語で一番好きな詩。 最近出会った人の体験談に感銘を受け、言葉を交わしてくれたことへの感謝を伝えそびれてしまった自分にぴったりな言葉だった。 カイルと同じで言葉は生きていると思うし、賞味期限があるからこそ伝えたいと強く感じた瞬間に言葉を伝えることはすごく大切なことであると思う。 心が綺麗にれるような、そんな本です。
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悪意や憎しみに勝つのは愛と信頼。そんなこと、誰だって聞いたことがあるし、耳新しくも目新しくもないじゃない。でも、園芸家カイルの住む森の物語と詩は、もう一度そのシンプルで大切なメッセージを深く胸に投げかけてくれる。 挿絵はないけれど、読んでいると美しい第七星の森とか妖精たちが、見え...
悪意や憎しみに勝つのは愛と信頼。そんなこと、誰だって聞いたことがあるし、耳新しくも目新しくもないじゃない。でも、園芸家カイルの住む森の物語と詩は、もう一度そのシンプルで大切なメッセージを深く胸に投げかけてくれる。 挿絵はないけれど、読んでいると美しい第七星の森とか妖精たちが、見えてくるようだし、彼らの歌う歌声や笑い声が聞こえてきそう。私はカイルを美少年の姿で想像してたのでとても楽しく読めた。カイルが好きなスフレは婚約者がいて、不倫ではないけどちょっと微妙な間柄だったり、第八星のミッシェル王子がオカマチックでカイルを気に入ってたり…と、さりげなくタブーな愛を包容しているところが、形だけの綺麗事でない大人向けの童話だな、という感じがした。物語の中の詩がとてもよかった。カイルと妖精たちの会話などは哲学問答のようで、短いけれどもとても深いことを語っている物語だとも思う。 今の世の中、たくさんの理不尽があって、ネットとかSNSの普及でたくさんの言葉が飛び交っているけれど、憎しみや悪意で発せられた言葉たちは、いつか大きな魔物となってしまうのではないか?できるだけ、思いやりのある言葉遣いをしたいものだ。 言葉は口から出たらどこかへ消えてしまうのではなくエネルギーとして残っているというイメージが強く残った。
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詩以外の銀色夏生の作品は初めてでした。 森の園芸師少年カイルと、妖精達とのふわふわとした会話を中心 に物語が進んでいきます。やはり随所にちりばめられた詩と、物語 が織りなす世界は詩人銀色夏生のものでした。 人はだれでもが、自分でしかありえない。 どんなに近づいても、他...
詩以外の銀色夏生の作品は初めてでした。 森の園芸師少年カイルと、妖精達とのふわふわとした会話を中心 に物語が進んでいきます。やはり随所にちりばめられた詩と、物語 が織りなす世界は詩人銀色夏生のものでした。 人はだれでもが、自分でしかありえない。 どんなに近づいても、他の人にはなれない。 だから、のぞきこむ瞳の奥に、 わかりあえると思える何かを見つけた時、 あんなにもうれしいんだね。 人の悪意を取り払って、善良なる部分のみが残れるわけではない。 悪意もまた自分自身なのだから。 森の深くに捨てられた悪意はいつのまにか集まり、森を壊し人々を 襲った。 集められた悪意は真ん中に悲しみがあり、その悲しみを癒すことが できた時、悪意は元へ戻り、森は再び生き返る。 白い表紙に銀色の文字の装丁も綺麗なファンタジー。折込の森の 地図もちょっとうれしい。
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