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南ポルトガルの笑う犬
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 地方小出版流通センター |
発売年月日 | 2009/06/01 |
JAN | 9784863850019 |
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南ポルトガルの笑う犬
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南ポルトガルの小さな街に住む著者による16編のエッセイ。 故あって、ヨーロッパの端っこの漁師町に住むことになった著者。 外国で暮らすということは、予想もしないような異質なものの中に放り込まれることである。それゆえの鮮烈な楽しさはもちろんある。しかし、それゆえの深い孤独もまた付き...
南ポルトガルの小さな街に住む著者による16編のエッセイ。 故あって、ヨーロッパの端っこの漁師町に住むことになった著者。 外国で暮らすということは、予想もしないような異質なものの中に放り込まれることである。それゆえの鮮烈な楽しさはもちろんある。しかし、それゆえの深い孤独もまた付きまとう。 ポルトガルというところは隣国スペインとは全く違う気質を持つ人が住むという。 スペイン人はどこか開けっ広げで、知り合ったらすぐに招き招かれることも珍しくない。だが一方でがちゃがちゃと騒がしく、治安の面でも心配がある。 ポルトガル人は容易に心を開くことはなく、よそ者にも不愛想だ。だが実は義理人情に厚く、涙もろい。どこか日本の下町を感じさせる風情である。 ポルトガルの小さな街には、たくさんの犬たちが闊歩していた。 この街では犬はたいてい放し飼いで、汚れっぷりから野犬かと思えば、実は飼い犬だったりするのだという。中には、気が向けばある家で数日過ごし、ふらっといなくなってはまた別の家に飼われている「自立」した犬もいる。そんな彼は街の人々みんなに愛されている。 犬たちは、たいてい愛想よく、よそ者もすぐ受け入れて、「ども、ども、奥さん」と、にこっと笑って挨拶をしてくる。 犬とは異なり、住民たちは用心深かった。東洋人が住民に受け入れてもらえるまでには時間が必要だった。 そんなわけで、著者がまず友人となったのは、やはり異邦人が多かった。 皆、それぞれの事情を抱え、この町に流れ着いた。 抜けるように青い空の下、それぞれの生を生きる。 抜けるように青い空の下、それぞれの孤独を抱える。 彼らの人生を包み込むように、南の陽射しが降り注ぐ。 著者がこの地に住み、14年。 無骨なこの町で、やりきれぬ思いもあったけれど、気がつけば「かたじけない」ほどの美しさの中で暮らしてきた。 アルファローバとは、地中海沿岸に自生する常緑樹である。この大きな木の作る陰は、強烈な陽射しをそっと遮る。 とりどりの季節の花に彩られ、屈託なく笑う犬に癒され、著者には、徐々にポルトガル人の友達もできていく。 異国に住まうということは、どこかに埋められぬ空白を抱えながら、新たな毎日を生きていくことである。 著者が過ごした14年のあれこれが、見知らぬ国のことでありながら、どこか懐かしく、どこか愛しい。
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海外暮らしのエッセイは、日本との違いを強調する本が多いが (それも面白くて好きだけど)、この本は本当に暮らしのエッセイ、 という感じで、海外の話なのに親近感がわく。 他の海外暮らし本が色とりどりの花のような雰囲気とすると、 この本はさらさらと流れていく水のような雰囲気。 心地よく...
海外暮らしのエッセイは、日本との違いを強調する本が多いが (それも面白くて好きだけど)、この本は本当に暮らしのエッセイ、 という感じで、海外の話なのに親近感がわく。 他の海外暮らし本が色とりどりの花のような雰囲気とすると、 この本はさらさらと流れていく水のような雰囲気。 心地よく読めました。
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漁業関連の仕事をしているご主人と、ポルトガルに住む事になった筆者。 その前に住んでいたイタリアと国民性は大違いで、なかなか打ち解けられる人に出会えない。結局、仲良くなったのは同じ外国人と犬たちだった。 そんなポルトガルでのアレコレ。
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