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坂本龍馬伝 明治のベストセラー「汗血千里の駒」
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東邦出版 |
発売年月日 | 2010/04/06 |
JAN | 9784809408595 |
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坂本龍馬伝
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
明治時代に書かれた坂本龍馬が主人公の物語『汗血千里の駒』の現代語訳版。 約200ページの中に、江戸への剣術修行から最期までの出来事がコンパクトにまとめられていた。 セリフが土佐弁なのがすごく良かった!
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今年の県立図書館の福袋は、ほとんどが「龍」関係で統一されていた(^^;)。「時代小説で龍を読む」というような題がついて、図書館員さんたちが選んだ3冊の本のうちの一冊がこれだった。全く知らなかったのですが、とっても興味深い一冊だった。 そんじゃそこらの「龍馬伝」じゃない。明治16...
今年の県立図書館の福袋は、ほとんどが「龍」関係で統一されていた(^^;)。「時代小説で龍を読む」というような題がついて、図書館員さんたちが選んだ3冊の本のうちの一冊がこれだった。全く知らなかったのですが、とっても興味深い一冊だった。 そんじゃそこらの「龍馬伝」じゃない。明治16年、高知の「土陽新聞」に連載された「汗血千里の駒」という、史上初の龍馬伝であり、単行本化されるやベストセラーになった龍馬ブームの先駆けだった本なのである。それを、龍馬に関わりない部分を省いて現代文に抄訳したのが本書である。とっても面白かったのに、現代またまた巷間に広まらなかったのは残念でならない。抄訳が祟ったのか、はたまた翻訳者が学者なので、魅力的な文体になっていないせいだろうか。 執筆当時は、実名で出てくる勝海舟や明治の偉勲や、龍馬の妻おりょうさんや、千葉道場の佐那さんなどは生存しているので、一部仮名になっていたりする。また、小説なので、明らかに史実と違うエピソードも出てくる。だけど、節々に同時代人ならではの明治維新観や息吹が、翻訳であるけれども感じられたのである。 ここから龍馬伝説は始まった。終生土佐弁で通した龍馬、時々突飛もないことをやってのける龍馬、薩長同盟を実現し明治維新の影の立役者という位置付けを鮮やかにした龍馬、様々な出来立てほやほやの伝説(史実?)を紹介している。 驚いたのは、現在小説やドラマで何度も登場するエピソードが幾つか違う形で出ていることである。龍馬と勝海舟との初めての面会場面、龍馬が勝を開港論者として討とうとして乗り込んだということはなく、千葉重太郎の紹介でお互い穏やかに面会している。また、寺田屋事件のおり、中居のお龍は風呂上がりの真っ裸で龍馬を逃したことになっているが、本作では風呂上がりだけどちゃんと俗衣を着て時間稼ぎをして、龍馬は一回は短銃で応戦している。どちらがホントなのか?また、龍馬とお龍は日本初めてのハネムーンを敢行したことで有名だ。「ホネー・ムーン」という言葉の紹介は本作に依ると思われるけど、2人で霧島に登ったという事はなく、お龍と書生で登っていて、龍馬から「女が登るもんじゃない」と叱られている。どちらがホントなのか? そんなこんなで、とっても興味深い本だった。
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