日蓮大聖人御書 平成新編

哲学・心理学・宗教

• 販売会社／発売会社: 地方小出版流通センター
• 発売年月日: 2009/06/01
• JAN: 9784904429228

商品レビュー

2024/03/21

平成６年（創価学会とのバトルのさなか）刊行　
　活字の大きさに賛否はあろうが、持ち運びしやすい大きさとしては限界かも。
　段落が分かたれ、宛名・署名にやや大きな活字が用いられ見やすい。
『全集』より研究が加えられ、【得受職人功徳法門抄】【戒体即身成仏抄】ほか十数編が追加され、【寿量品得意抄】は偽書として削除された。
24/05/30　文永十年を読み終り。創価の令和版と引き合わせて読まずにいられないほど重要な御書が並ぶ年。未聞の本門寿量品の本尊を御図顕し、『三国四師』と名乗り「三大秘法」の構想も徐々に明らかになっていく。
6/11
文永十一年を読み終り。二月に赦免状が発せられ、鎌倉で平左衛門と再会など移動の多かった歳で、前年より御述作は少ない。
6/12 従来不明とされてきた『衣食御書』は、ほか三か所の断簡と綜合して『上野後家尼御前御返事』として、執筆年も文永十一と特定。令和版はその見解を採らない。
１２月、やっと弘安年期に入った。やはり暦年著作順が分かり易い。
建治二年から約２年、疫病が流行したということで、弘安元年六月二十六日に書かれた３通の書状には大聖人も「はらやまい」であったが四条金吾の薬で回復したという。出世の本懐の伏線もあるのだろうか？