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黄金峡 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/03/11 |
JAN | 9784062766449 |
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黄金峡
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黄金峡
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
最近にしては珍しく、一気読み。 1959年に書かれたそうなので、著者が32歳位の時の作品になる。 東北の静かな山村に、日本最大のダム建設計画が持ち上がり、住民とダム開発側との間の考え方、立退補償を巡るかけひきなど、興味深い内容。 なお、この作品で開発されるダム名は戸倉ダムだが...
最近にしては珍しく、一気読み。 1959年に書かれたそうなので、著者が32歳位の時の作品になる。 東北の静かな山村に、日本最大のダム建設計画が持ち上がり、住民とダム開発側との間の考え方、立退補償を巡るかけひきなど、興味深い内容。 なお、この作品で開発されるダム名は戸倉ダムだが、このダムのモデルは、田子倉ダムらしい。
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ダム事業にあたっての用地買収の様子、賛否や補償をめぐる住民とのやり取り等、それがもたらす地域へのインパクトが。生々しく描かれている。その姿は、ひとつのモノサシとして参考になるし勉強にもなる。とくに、現場所長の言動には、住民を軟化させる手法・語り口として上手い(手慣れた)ところが大...
ダム事業にあたっての用地買収の様子、賛否や補償をめぐる住民とのやり取り等、それがもたらす地域へのインパクトが。生々しく描かれている。その姿は、ひとつのモノサシとして参考になるし勉強にもなる。とくに、現場所長の言動には、住民を軟化させる手法・語り口として上手い(手慣れた)ところが大いに感じられる。 一方、ダム事業において用地・補償という限られた側面のみにスポットをあてられており、そういうことだけではないんだけどなぁとも、感じずにはいられない。そのあたりの、ややオーバーな(単焦点的な)様子は、この作者らしいとも思う(官僚たちの夏でひたすら人事に光を当てたような)。
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【本の内容】 東北の静かな山村に、日本最大のダム建設計画が持ち上がった。 交渉のため村に乗り込む開発側と、先祖伝来の土地に愛着を抱く住人たち。 多額の立ち退き補償を巡り、村は賛成派・反対派に分かれ騒然となる。 ダム建設は、人々に何をもたらすのか。 高度経済成長黎明期の19...
【本の内容】 東北の静かな山村に、日本最大のダム建設計画が持ち上がった。 交渉のため村に乗り込む開発側と、先祖伝来の土地に愛着を抱く住人たち。 多額の立ち退き補償を巡り、村は賛成派・反対派に分かれ騒然となる。 ダム建設は、人々に何をもたらすのか。 高度経済成長黎明期の1959年に執筆された傑作社会派小説。 [ 目次 ] [ POP ] 群馬県・吾妻川流域の八ッ場ダムの建設中止問題で揺れる中、半世紀前に発表された作品がよみがえり、現代を撃つ。 ダム建設で賛否が二分した村が舞台の、城山三郎初期の社会派小説だ。 三つの黄金がすさまじくぶつかり合う。 幾百年守り続けた集落の知恵が、自然の美しさと和みあっている貴重な黄金郷。 そこにダム計画が持ち上がり、立ち木一本、庭石一個、先祖の墓までもが補償金に換算される黄金(ゴールド)ラッシュが到来、村民はカネの魔力に右往左往する。 先祖伝来の土地を守るべく、一部の抵抗派は、「来るでねえ!」と叫び、黄金色に輝く肥桶の糞尿を開発側にぶちまける……。 物語は、村民たちの絆、堆肥で培われた土壌も破壊され、バブルに狂奔した村人が自滅するところで終わる。 ダム建設による産業振興、治水という当時の大義は揺らぎ、「ダムはムダ」に象徴される新しい大義「コンクリートから人へ」が声高に叫ばれる時代になった。 大義とカネに翻弄される住民の苦悩は放置されたままだ。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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