ケルべロス 鋼鉄の猟犬

押井守【著】

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2010/02/26
• JAN: 9784344017870

商品レビュー

2023/04/27

さうなのであった
劇中、「彼」（ちょび髭の伍長さんで総統）が作ったパレードアーマー部隊が、シュタウフェンベルクさんのアレ以降、リーガルなハラスメントでロスケやっつけに使はれるのであった。
しかも擂り潰される前に、彼らは、ドイツに都合の良い戦果となにがしかの地獄をみてをるのであった。
食料生産部隊の描写が凄まじいのだが、ジブリに勝てん感じ。
イレ事とかヒキごとと呼ばれる、「蘊蓄藝」はある秋津洲でこれはその、蘊蓄披露は、えーと。

2020/01/07

ストーリーよりもウンチクの方が多い、というのが押井守の小説の特徴だったわけですが、これはバランスがまあまあとれていると思います。しかし。飛行機による空爆と、砲弾による都市攻撃は本質において同じ、いや、搭乗員を危険にさらさない分、砲撃の方がマシか…後の世のミサイルまで考えるとあながちハズレともいえないかな…
ここで出てきた装甲猟兵が、日本の治安警察に採用されることになるんですね。

2019/04/20

第二次世界大戦頃のドイツを舞台に、映画を撮るために軍の広報となった女性監督マキから見た、猟兵部隊の最期。
とにかく武器やら人名やら、詳しくない人間からは注釈を見てもよくわからず、前半はかなり辛かった。部隊と合流してからは登場人物もほぼ固定され、面白くなったが、マキの告白がちょっと唐突過ぎたような。武器や軍隊等が好きな人向けか。