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森の小さな「ハンター」たち 狩猟採集民の子どもの民族誌
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 京都大学学術出版会 |
発売年月日 | 2010/02/20 |
JAN | 9784876987825 |
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森の小さな「ハンター」たち
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気鋭の文化人類学者による、アフリカの「ピグミー系」民族・バカの子供たちの遊びをテーマにしたフィールドワークの記録。著者は現在愛知県立大学で教鞭をとっておられる。すでに中堅研究者ながら、その瑞々しい感性に唸らされる。 狩猟採集文化においては大人から子供への技術の伝承などの明確な「教...
気鋭の文化人類学者による、アフリカの「ピグミー系」民族・バカの子供たちの遊びをテーマにしたフィールドワークの記録。著者は現在愛知県立大学で教鞭をとっておられる。すでに中堅研究者ながら、その瑞々しい感性に唸らされる。 狩猟採集文化においては大人から子供への技術の伝承などの明確な「教育」という観念は薄く、放任的であるというのは多くの文化に共通するらしい。本書では子供たちが遊びを通して自然にその社会で生きて行く技術を身につけて行く様子が語られる。とはいっても教育が遊びという手段を取るということではなくて、ごく自然に混淆として。 なんでこんなことができるかといえば、要するに狩猟・採集生活自体が面白いからなんじゃないかという理由しか思いつかない。日々自然の賜物だけを頼りにする生活は不安定かもしれないけど、特に熱帯の、動植物資源の豊富な森の中であれば、毎日予想外のことが起こったりして、いやこれは結構楽しいんじゃないか。 翻ってより「文明的」な社会はどうかというと、農耕ももちろん自然に頼った生き方だけど、たぶん狩猟・採集ほどはドキドキしない。都市生活となればなおさらだ。だからしばしばその単調さに堪えられなくなる。「遊び」はそのために必要不可欠になるし、子供も大人の生産活動を真似る遊びなどはしないから、教育もしないといけない。子供が進んでするわけでもないことをさせるわけだから、そこには強制するだけの権威が必要になる。子どもの生活はますます遊びからかけ離れる…。黙ってても子供が真似っこ遊びをしたくなるくらい楽しくないと、この悪循環は断ち切れない気がする。 著者の亀井さんは「手話の世界を訪ねよう」「アフリカのろう者と手話の歴史」などの著書でも有名。
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