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中村久子 こころの日記
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中村久子 こころの日記

中村久子【著】

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中村久子 こころの日記

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 春秋社
発売年月日 2010/02/20
JAN 9784393139035

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2022/12/17

近頃拝聴している、和尚さんの動画で紹介されていた本。お身体が不自由であっても、懸命に生きてらっしゃる方とおっしゃっていました。 実際に読んでみたところ、ひたすら祈っている姿に、ぐっときました……。 友人たちの苦しみが減るよう、しあわせに暮らせるよう、ひたすら祈っている自分と、勝...

近頃拝聴している、和尚さんの動画で紹介されていた本。お身体が不自由であっても、懸命に生きてらっしゃる方とおっしゃっていました。 実際に読んでみたところ、ひたすら祈っている姿に、ぐっときました……。 友人たちの苦しみが減るよう、しあわせに暮らせるよう、ひたすら祈っている自分と、勝手ながら重ねて考えてしまいました。戦時下ではなく、あらゆるものが満たされているわたしなのに、心の渇きを感じているところは恥ずべきことなのかもしれません。 けれど、素直に、喜怒哀楽を表現できるこの世で良かったと感じました。当時は、愛おしい方に生き残ってほしい、と願うことすら許されない空気があったように、文章から感じました。そんな当たり前のことすら、ことばにできないなんて……つらいです。 それらを乗り越えた久子さんは、凄いお方だと、感じました。 (読みながら綴った感想) 2022/11/25 p.5-6 2022/11/27 p.6-7 2022/12/04 p.7-12 p.9 “この大戦争下、こうまで心がみな荒(すさ)む事は悲しい気持ちがした。” みんな、余裕がないのですね……。平和な時代だったら、他者に優しくできるお方かもしれないのに……。 p.9 “泣顔みせることはわるいこと、泣いてはならぬと理性はつよくよぶが、もろい感情にはどうしても勝つことが出来なかった。” 泣いたっていいのですよ。 当時の空気では苦しいでしょうけれど、現代のわたしは、心のままに感情を表していいと肯定します。この肯定は届かないですけれど……。 2022/12/06 p.12-55 p.35 “一切を、お念佛におまかせ致しているはずなのに、何と業のふかい、自分のくさり果てた根性かと情けなくなる。” 自分もひたすら、大切な人たちがしあわせに暮らせるように、と祈っています。祈っていたはずなのです。 それなのに、心配だから、と言い訳をしてずるいことをしてしまっていました。もうやめます。 すべて、任せます。人よりも完璧だと聞く、お方に。ひたすら、祈ります。 p.53 “十二年前のあの日、あの時も今も私の心は(あなたを偲う情は)同じでございます。” 新婚の時と変わらず想うことができるって、すてきです。 2022/12/08 p.56-97 2022/12/10 p.98-174 p.98 “こんな体の女を、ながい間妻としてつれ添うていて下さいました事を、今更ながらもったいなくおもわれます。” 意外と、こういう表現は珍しい気がします。 普段は気にしないようにしているのか、それとも、書かないようにしているのかわからないですけれど……。あまり、“こんな体”とは言っていなかった気がします。 自分だったらもっと、あれこれおもって書き残してしまったでしょう。我慢強いお方です。 p.107 “ほんとに待つ身は切ない辛い物でございますのね。” 本当に……。ただ、時が経つのをじっと耐えるしかないとき、とてもとても、苦しいです……。 p.108 “あなたに愛され、あなたに甘えて十数年間暮らして来た私は、” すてきな日々だったのですね。そんな日が、いつまでも続いてほしかったです……。 p.137 “お留守の間に絶対に劇や映画に行かぬ事にしていましたけれども、” そうやってご自分を抑えていると、苦しくなるばかりですよ。気分転換に出かけたら良いのです、たまには。 p.159 “妻らしく母らしく。” そんなことを意識していたら、どんどん、自分が狭まってしまいます。自分らしく。それが一番です。 2022/12/17 p.177- p.178 “心は乱れ易い。” 本当に。常に穏やかであってほしいです。 p.181 “苦しみも、悲しみも、熱さも一時の辛抱だ。” そう考えられるのは、お強いです。 p.203 “ (前略)夫、弟たちの安否をおたずね申し上ぐ。  戦時下ならば、(中略)絶対すまじきものなれど、終戦の今は一筋に肉親の上に思いははせる。 ” 戦争が終わったのですね。生き残ったのですね。ご無事で何よりです……。 あとは、旦那さまが帰ることばかり、願います……。 p.213〜 何度か結婚してらっしゃるのですね。 お相手への気持ちが強いのは、理由は何であれ、いつ別れとなるかわからない……と感じていたからなのかもしれません。 p.217 “「今、還った」” (中略) “「おう、富子」” 久子さんの旦那さま(此処では富子さんのお父さま)は、口数の少ない方だったのかもしれませんね。 けれど、きちんとご家族と向き合ってきた方なのでしょう。ご家族がここまで、想ってらっしゃる方なのですから……。そうであってほしいです。

Posted by ブクログ

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