本から引き出された本 引用で綴る、読書と人生の交錯

マイケルディルダ【著】, 高橋知子【訳】

• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 2010/02/25
• JAN: 9784152091116

商品レビュー

2023/11/18

書評家か。
それで生きていけるほど本を上手に紹介したいな。
膨大な資料から引き出された膨大な言葉。
どれだけの知識を蓄えたのだろう。
私はうまく引き出せない。
私の中にはきっとたくさんあるんだけど、引き出せなければ形にできない。

2018/11/24

"ワシントンポスト紙で書評を担当している著者が、これまでに出合ってきた書物について、愛情込めて紹介している。その書籍の中から印象に残る示唆にとんだラインを紹介しながら。和訳のない書物は英語で記載されている。それでも、本書で紹介されるほとんどは日本語で楽しめる。
ある意味すごいことだ。日本という国に生まれてよかった。"

2012/01/25

私にとってはまるで大きなターミナル駅の様な本だと思った。

行きたい所はたくさんある。

親切にも

あの巨大な掲示板が示す多くの地には

（あなたは何を求めて旅をしたいのか？）

（この地へ行けば、必ず出会うであろう。
　それを、
　あなたが知りたいのであれば、行くべき目的地はここである。）

などと、それぞれに丁寧な案内書きまで添えられていて。

私はそれを読むだけで、
これから行く旅はどんなにか楽しいものになるだろうっ！と言う期待にわくわくしながらも、
気が付けば、あまりにも多い選択肢の前で戸惑い、迷い、
だが、迷っている事事態をすでに楽しんでいる自分が、なんだか可笑しく思えた。

きっと、

行きたい場所が決まっても
旅を終えたら、またここに戻ってきて、
次の計画を早速練るだろう。

非常に居心地の良い、ターミナル…いや、読書案内本だった。