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地虫鳴く 新選組裏表録 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2010/02/18 |
JAN | 9784087465365 |
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商品レビュー
4.2
39件のお客様レビュー
新選組の名もなき隊士たちの物語。攘夷も勤皇もよくわからない、弁才も剣の腕もない。 まさに、平々凡々な我々を見るような。 常に何かに追われ、焦燥、失望、挫折。 激動期を駆け抜けていく、まさに地べたを這いずるように生き抜いた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『幕末の青嵐』を読了した後この作品を読むと、更に新選組について深く知ることができる。 新選組って、幕末って、本当に奥が深い。 決して一言では語り尽くせない。 前作は新選組のメインのメンバーの語りが多かったのに対し、今作品は表にあまり出てくることのなかった阿部十郎、篠原泰之進、尾形俊太郎が俯瞰的に見た「新選組」。 「新選組」の裏話のようでとても面白い。 3人共、局長の近藤勇よりも副長の土方歳三を意識している点が共通していて、土方がいかにすごい人物だったのかが伺える。 常識と非常識の境界が曖昧だったり、味方と信じていた仲間が突然敵になって裏切られたり、何を信じてよいのか分からなくなる時代。 「振り回される暇に、自分がここにいる理由を持て」 もつれ合う時代の波に飲み込まれ行き先を見失いそうになる時、土方のこの言葉が世の中を渡る指標となり得る。 「死にませんよ。私は、新しい世が来ることをこの目で見るまでは死ねないんだ」 新選組のメインもサブも裏方も、もちろん敵も、己の信念を胸に抱き新しい世に希望を持ち、「幕末」という激動の時代を生き生きと駆け抜けた。 そんな若者達全てを愛しく思えた。 特にラストのシーンはしみじみとした温かな想いが込み上げてくる。 そこには木内さんの優しさが詰まっていた。
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新選組を試衛館組以外の立場から描いてみると、実際はこんな感じなんだろうけどちょっと切ない。夢見すぎですな。 時代の変化に置き去りにされた悲哀と諸行無常を感じます。 でもまぁやっぱりかっこいい人の生き様は誰から見てもかっこよかったってことだな。 弱りゆく沖田総司の明るさとか、土方歳...
新選組を試衛館組以外の立場から描いてみると、実際はこんな感じなんだろうけどちょっと切ない。夢見すぎですな。 時代の変化に置き去りにされた悲哀と諸行無常を感じます。 でもまぁやっぱりかっこいい人の生き様は誰から見てもかっこよかったってことだな。 弱りゆく沖田総司の明るさとか、土方歳三の意志とかやっぱり泣けてしまう。 斉藤一もかっこいいし、監察方の尾形俊太郎と山崎丞がとてもいい味出してた。
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