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新装版 とらんぷ譚(2) 悪夢の骨牌 講談社文庫
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新装版 とらんぷ譚(2) 悪夢の骨牌 講談社文庫

中井英夫【著】

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新装版 とらんぷ譚(2) 悪夢の骨牌 講談社文庫

定価 ¥639

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2010/02/12
JAN 9784062765855

新装版 とらんぷ譚(2)

¥605

商品レビュー

3.9

18件のお客様レビュー

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2024/12/10

中井英夫文学忌、黒鳥忌 タイトルに「黒鳥の〜」があったと思うけど ご本人さんがご自宅を「黒鳥館」と呼んでいたかららしい 1974年第二回泉鏡花賞 骨牌譚Ⅱスペードを 「虚無への供物」を読むには まだ早いかなと 雑誌「太陽」連載作品 目次にある月は 発行月ですね トランプのように...

中井英夫文学忌、黒鳥忌 タイトルに「黒鳥の〜」があったと思うけど ご本人さんがご自宅を「黒鳥館」と呼んでいたかららしい 1974年第二回泉鏡花賞 骨牌譚Ⅱスペードを 「虚無への供物」を読むには まだ早いかなと 雑誌「太陽」連載作品 目次にある月は 発行月ですね トランプのように13話 向田邦子さんの「思い出トランプ」が、似たような構成でおしゃれだなと思っていたけど もしかしたらこちらの方が数年古そう ゴシック調の洋館で開かれるサロン 令嬢の妖しい誘い 十人の客 二人の失踪 反現実から ふと現実へ戻るのかと思っても 再び異空間へ わかりません 耽美が好きとか言ってごめんなさい わかるのではなく感じれば良いのかという事で 最後の作者インタビューも もう少し中井作品を読まないとわからないし ただ、この方もっとクールな計算高い人かと思っていたけど それは少し間違っていたかも 影山修司を発掘し 三島由紀夫の原稿を取りに行き 太宰治とも交流を持ち 芥川龍之介とはご近所だった という その時代の文学と関わった方

Posted by ブクログ

2024/07/06
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※このレビューにはネタバレを含みます

思ってもいない方向に話が進む、良い意味でつかみどころのない一冊だった。気づけば知らない道を歩いている気がして、何度も後ろを振り返るような読み方をした。 一番お気に入りなのは『薔薇の獄 もしくは鳥の匂いのする少年』だった。薔薇園で夢見心地の時間が過ぎ、この不思議で不気味な少年の正体が分かったとき、不可解な現象も認めざるを得なくなる。悲しく甘美な短編だった。 幻想と耽美の世界だと思って読んでいたら、いつの間にか時間旅行に惑わされている。昭和の戦後の風景が今そこで見てきたように生々しく、生き生きとした生命力も感じられて、突然そこに放り込まれた時間旅行者と同じ体験ができているのではないかと思った。 これを仕掛けた母娘は、真の意味では誰にも崇拝されていなくてひどく虚しい後味が残る。

Posted by ブクログ

2021/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幻想文学の金字塔、とらんぷ譚のクローバーに相当する今作の名は『悪夢の骨牌』である。『幻想博物館』と同様に連作短編として物語が動いていく。――ゴシック風の豪奢な洋館にて藍沢家の婦人、令嬢を中心に催されるサロンから、いささか突飛とも言える「戦後」の展開を踏み、やはり最後はどこか戸惑いながらも惹かれずにはいられない読了感を迎える。泉鏡花文学賞受賞作。 個人的には、『幻想博物館』より難解で、時代的背景も掴みにくく(それは私の頭が悪いからである)、幻想というよりは「地」と「異界」の反転に翻弄され、ぐるぐると彷徨っていただけのようにも思える。しかし、四章に区切られたうちの二章「ビーナスの翼のこと並びにアタランテ獅子に変ずること」の話はどれも琴線に触れ、殊に「大星蝕の夜」は定期的に読みたくなるくらいお気に入りになっている。馨しき令嬢の柚香の欲望の好餌になってゆく男たちの翻弄ぶりが、そしてなによりもサロメじみた柚香の云為がコケティッシュで魅力的なキャラクターになっている。 ところが、第二章から先の展開は、今までの流れから考えると、いささかの崩壊を見せ始める。今まで向けられていた夢魔の館は何処へ・・・次々と展開される「戦後」に「時間旅行者」、「戦後史の原っぱ」・・・・・・・と、その突飛さに最初は困惑した。ここの部分は読了後もまだよく分かっていないフシがあるが、解説で種村季弘が述べている通り、さながらそれは螺旋階段というか、エレベーターというか、ぐるぐるぐるぐると回ったり、上がったり下がったりと、その「地」と「異界」の変化に困惑し、不可能をこれでもかと押し付けてくる。が、それが中井英夫の小説の醍醐味であり、魔術であるらしい・・・・・・。この不可能を楽しめる余裕は、読書中の私にはあまりなかったかもしれない。 ただ、中井英夫がとらんぷ譚の中に手放しに「戦後」のノスタルジックを織り交ぜたのに、今作の文学的価値があると思う。『彼方より』は未読なので、彼の戦争に対する思いを改めて知った時、私の中で『悪夢の骨牌』は再び驚くべき反転を見せてくれるのかもしれない。

Posted by ブクログ

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