運の管理学 人生に「結果」をもたらす幸せの方程式 講談社BIZ

松永修岳【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2010/02/03
• JAN: 9784062821254

商品レビュー

2019/02/17

風水は信じていませんが、環境を整えることで本人や周囲に影響があることは認識している者です。このスタンスは、本書を読んだあとでも変わっていません。

この著者は文中「運」を多用していますが、この文中の「運」には少なくとも３つの意味があり、それが混在しているのがややこしく感じました。
１つめは宝くじがあたる、とかそういう人為的な操作が入らず、ランダムに選ばれるもの。
２つめは、ラジオで自分のはがきが読まれる、というようななんらかの人為的な操作により選ばれるもの。
３めは自分のふるまいにより、よい環境・評価を勝ち取っていくもの。

私が「運をマネージメントする」と書かれているのを目にしたとき、思い浮かんだイメージは、１のような「天から降ってくる幸運を得る可能性を上げる」でした。ザオリクが必ず成功する、みたいな。
だが実際のところ書かれているのは２および３です。回避率をあげることで敵の攻撃からひらりとみをかわしたり、コツコツレベルを上げて強い敵を倒していけるような感じ。

なんだか何をいっているのかわからなくなってきましたが、この本では、「ちょっと掃除したりして身綺麗にしたら、スッキリしていい気分。仕事も（身の回り片付いているから）効率がアップして楽しくやっていたら自然と評価もあがったよう。そういえば最近自分から人を誘うようになったり、インプットを増やすようにしたら、なんだか自分のまわり、華やかになってきた？」といういいサイクルに入る参考になる記述が多くあるなと思いました。
参考になります。読んでみると、結構日常に取り入れたくなる記述は思っているより多くあると思います。

あと、「脳」とか「科学」とか「電磁波」とか、そういった用語のある文章。目に入るたびに気になるところが多すぎて（せめて参考文献書いてよ！）、なんというかそういう別の楽しみ方もできる楽しい本です。
MLMや宗教と相性が良さそうな本でもありますね。

2018/11/08

運の管理学
松永修岳

◆はじめに
運はマネジメントできる
ラックマネジメント
自らの生を自然法則の管理下におく

◆運は人生を左右
・運のいい人悪い人
運とは受け止め方　考え方しだいで引き寄せられる

◆運をよくする鍵は脳
・脳と潜在意識
脳は五感を通じ環境から情報を得る

環境変えると脳は進化

貧しい管渠で育ったラットは脳が萎縮　知能低下
豊かな環境のラットは成績優秀

脳が快のとき運はよくなる
環境を変える
環境変えると意識変わる

・風水は脳環境科学
環境のもつ情報を調整　五感を通じ脳に好ましい情報を送り込み
心と身体を最高レベルまで高めると経済的成功など目標達成

環境と気は関係

付き合う人をかえる
ランチ新しい店開拓
いい音楽　脳にいい刺激

◆運とはなにか知り味方につける
・運をよくするステージ
1　炎　湿気った心に火　付き合う人を変える
2　風　風を読み風を起こす　情報を集める
3　雲　雨を降らせる雲を呼ぶ　ビジネスのネタ
人にとっての幸福は自分自身を世の中に表現ｓていくこと

4　雨　恵みの雨で運を育てる　雨とは金
雨が降り出すまで炎風雲をしばらく繰り返す

・運がよくなったら次にすること
あなたの炎が大きくなったら自分が点火する側に回るとさらに運がよくなる
自分を支えてくれた人に感謝

ほどほどの雨を何度も降らせる
一発あてより何度もの方が生命は育つ

・運は摩擦で生じる
運を集めるのは人ｘ人ｘ無限大

・運は蓄えられる
運を蓄え器からあふれそうになったとき幸運が具体化

・応援者や夢を語れる友を持つ
成功は実力ｘ戦略ｘ他者からの応援ｘ運

・自分がまず幸せになることを考える
他者を幸せにする前に自分が

謙虚さと感謝

◆人生の流れを変える
・潜在意識によいものに書き換える行動習慣

運をよくするには
付き合う人を変える
環境を変える
考えを変える
行動を変える
行動の取り組み方を変える

潜在意識のプログラムを書き換える行動

人脈を引き寄せられる人
情報
気づき
元気

自分の収入の三倍以上の人と付き合う

・環境を変える
今あるものを30％減らす

よい気の流れる環境に出かける
神社仏閣　良き湧き水　太い樹木

脳に刺激与える環境
マンネリは脳が低下

・考えを変える
なりたい自分をイメージトレーニング
くよくよしない　反省しない方が運はよくなる

・行動を変える
昼夜メリハリ
運はライフスタイルの調和のとれた人のところに行く

温かいものを食べる習慣で開運

・運がよくなる習慣
爪靴ピカピカ
毎朝お香
笑顔
良い口癖
他人を褒める
仕事前アロマ柑橘系

・脳にいい刺激
自分と違う発想の人の話をきく
講演会で活躍している人の話をきく

・仕事の取り組み方変える
人の心を動かす仕事
人の心を動かす前に自分の心を動かす

・更に運をよくする
積極性
夢を語る
好奇心
勇気
感動情熱
楽観的
常識にとらわれない
愛
あきらめない
悪条件を気にしない
ネガティブ感情を取り除く
運命は変えられると信じる

◆運が良くなる環境
・運がよくなる玄関
玄関内外掃除

玄関演出
赤黄色の生花
良い香り
お気に入り写真絵
水晶癒やし

・NGはいってすぐトイレ
廊下に絵

・運がよくなるトイレ
腸が悪い場合
便秘に赤オレンジ置物

・風呂

・リビング
自宅リゾート化

・人が集まれば金　運も稼ぎ出す
一人暮らしでも時々人を呼ぶと気がよくなる

・オフィス
よい香り

◆成功者になるため
身の程知る　宿命知る
天のとき活かす　積極的に運をよくする
地の利活かす　風水で気のながれを変える
人の和高める　心を整え大志をいだき人徳を高める
実力高める　学習と訓練　専門性高い技術習得

2012/11/25

「運はマネジメントできる」
本当にそうなら嬉しいことだ。
私は随分あがいたけど、結局運に受け身になるしかないと答えを導いた立場なので。

この方は風水に則った考え（自らの生を自然法則の管理下に置く、自然法則に支援される人生）らしい。

１　自分の本分「身の程」を知ること
２　「天の時」（奇門遁甲）を活かすこと
３　「地の利」（風水環境科学）を活かすこと
４　「人の和」（修身）を高めること
５　「実力」を高めること

風水は環境を整えるということだけではなく、脳を整えるらしい。
部屋の散らかり具合は自分の脳の散漫さと比例する。

・運は自分が関心を持っている事柄によって、自分の方に向かってくる傾向がある。どういう情報が欲しいか目的が明確になれば、開運できる
・定められた「宿命」に「良い運命」の波を重ね合わせれば、宿命を変えることができる。
・ポジティブな時には、人は頭脳明晰となり、ステキな偶然（セレンディピティ）が起こるようになる。いわゆる「ツイてる状態」。脳を快にさせるには、取り巻く環境を変えていけばいい。
・「小さな成功体験」を重ねると、無気力になっていた潜在意識が変わり、運の流れが変わる。
・運は蓄えることができる。
・成功する人には必ず夢を聞いてくれる人がいる。その人に夢を語り続けることが「ツキ」を呼び、夢が実現していく
・成功する人の特徴として、「まずは自分が幸せになること」。他人を幸せにするために、まずは自分が幸せになるのだ。
・運は道連れを求める。ツイていない人の周りはツイていない人ばかりになる。
・自分に点火してくれる人と付き合う。→燃えてる人と付き合う。そして自宅に招いてお茶や食事をふるまうと家の中の「気」が変わる。逆に運が悪い人とは外で会うようにする。
・自分の収入を増やしたいと思うのなら、自分の年収の3倍以上の人と付き合うこと。会いに行くより招く方が効果的。
・良い「気」のある場所は、太い樹木がまっすぐに伸びて、良い湧水のあるところ。
・脳の機能が低下すると、チャンスに気付くセンサーがさび付き、思考力は停滞し、目の前の運を逃してしまう。
・初対面の人とは、高くて眺めのいいところで会うと財脈がついてくる
・反省などしない方が実は運が向く。嫌なことはすぐ忘れること。
・「正しいことは小さな声で言え」という言葉があるが、正論を声高に、攻撃的に言ってると人が離れていく。
・何事にも時期があって、その人に何をしてあげれるかが分かった時に会うべき。
・生活のリズムが狂うと、身体は無意識に元に戻そうとするエネルギーを使うので、余計な体力を使い、せっかく貯蓄している「運」も消耗してしまう。
・外食するなら繁盛している店に行くこと。逆に愚痴が多い居酒屋は×。
・開運は温かい食事をすることから始まるので、温かいものを食べる習慣を。
・運動は「運」を「動かす」ので続けること
・病気の人は経済的に困窮している人は玄関の掃除をすること
・足元を冷やすと運気が下がる。お金が集まるところは暖かくて、人が集まる場所。
・「脳」と「心」と「体」によい「住環境」を作り、そこで暮らすことが、良い方向に向かわせる。なるべく生活感をなくし、「自宅リゾート」化にすること。
・人は自分に合った環境で才能と運命を開花させる。まずは環境を変えること。
・人が消耗するのは「気力」や「体力」だけではない。頑張りすぎて「運力」も消耗してしまう。一旦、十分な休息を取るべき。
・長きにわたっていた「富を追及するだけの経済」がとうとう終焉を迎えようとしている。今後は「幸福を探求する経済」がやってくる。