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平田俊子【著】

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定価 ¥1,760

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2010/02/01
JAN 9784062159999

スロープ

¥385

商品レビュー

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2016/01/26

隠岐の島と、東京 隠岐の島と東京。 落語の話で、東京の坂道の面白さ。 祖母と私。 隠岐の島の島流し時代の歴史と祖母の歴史と、コロンバンガラ島で戦死した伯父。 何も、つながりのない様に見える話。 最初は、東京にも面白い坂が、あるのだと知って、今度行って見ようか?と思いながら読み進ん...

隠岐の島と、東京 隠岐の島と東京。 落語の話で、東京の坂道の面白さ。 祖母と私。 隠岐の島の島流し時代の歴史と祖母の歴史と、コロンバンガラ島で戦死した伯父。 何も、つながりのない様に見える話。 最初は、東京にも面白い坂が、あるのだと知って、今度行って見ようか?と思いながら読み進んで行った。 話の坂の道を上るように、隠岐の島の流人の死まで、柿本人麻呂の息子が第一号だった話から、展開して行く。 しかし、戦死した伯父の慰霊祭の話が、大部分になって行く。 坂道でも、島でも、沢山の人が亡くなった話で、最後は、最後は、落ちている自転車の鍵や手帳等も、誰かの遺品かも、、、と、締めくくられている。 海を超え、坂で遊ぶ 大人小説と、帯に書かれていたが、何か、暗い小説にしか、思えない結末であった。

Posted by ブクログ

2013/09/01

この人を知ったのは、寺尾紗穂の「富士山」を聴いてから。 近所の図書館に置いてあったので、借りてみた。 ストーリーがある様でない様な、 詩集の様な、小説。 この人の詩も読んでみたい。

Posted by ブクログ

2013/07/04

 本書の内容をまとめよ、となると「ソロモン諸島のコロンバンガラ島に戦死したおじを弔いに行く話」だと思うのだけれども。慰霊に行き着くまでの、語り手の身辺がそれこそスロープをたどるように、必要な風景だけ拾っていく感じが、至極いいものなのです。  情報は散見するように見えて、最終的...

 本書の内容をまとめよ、となると「ソロモン諸島のコロンバンガラ島に戦死したおじを弔いに行く話」だと思うのだけれども。慰霊に行き着くまでの、語り手の身辺がそれこそスロープをたどるように、必要な風景だけ拾っていく感じが、至極いいものなのです。  情報は散見するように見えて、最終的には語り手の生活が立体感を持って立ち上がってくる。根底にあるのは、語り手の意識の流れだけかもしれない。ただ、その意識の流れが大変追いやすい作りになっていて、語り手のいうままに部品を拾い集めていたら、いつしかなんか出来上がってるじゃないほらほら、というような。  こういう小説の書き方も、表現のしかたもあるんだよ、というふうに面白く読みました。  これはもしかすると自分で「書く」側の人間にしか持ち得ない感情なのかもしれないけれども、一個人の意識の流れがこれだけ面白くなるというのは、大変素敵なことです。おそらくはそういう事です。

Posted by ブクログ

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