かのこちゃんとマドレーヌ夫人 ちくまプリマー新書

万城目学【著】

• 販売会社／発売会社: 筑摩書房
• 発売年月日: 2010/01/25
• JAN: 9784480688262

商品レビュー

2024/11/15

初万城目学作品
なんてかわいい！と思ってしまった。猫や犬がヒト並みに感情豊かでうっとり。
1年生の女の子、かのこちゃんの成長も微笑ましく素晴らしい贈り物にもらったような気分。

2024/11/03

　ネコのマドレーヌ夫人が、人となって飼主に用件を伝えたり、買い物に出たりすることは、現実にはないけれど、そうした行動の背景にある、相手の気持ちを理解することや応じようとする気持ちは、ネコを飼っている自分には現実のものに感じられた。
　ネコは気まぐれでありつつ、愛情深いところがあることが表現されているところに、好感をもった。
万城目先生の不思議世界は、ネコの物語にマッチする。

2024/08/09

かのこちゃんは小学校1年生で、すずちゃんという刎頸の友と出会い毎日を過ごしている。

かのこちゃんの家にいる柴犬の玄三郎のもとに雷が鳴る日に偶然やってきた、アカトラの猫、マドレーヌ夫人。

毎日の近所の猫たちとの集会。
あるときに尻尾が二つになって、人間に取り憑くことができたマドレーヌ夫人。

小学校のプールに入って大嫌いな水に浸かったのは誤算だったけど、かのこちゃんに玄三郎のご飯について伝えられたこと。
お肉屋さんで玄三郎のお肉を買ってあげられたこと。

転校するすずちゃんとかのこちゃんをお祭りで再会させるべく、玄三郎の協力してもらい再び人に取り憑いたこと。

玄三郎との別れ。かのこちゃんとマドレーヌ夫人との別れ。

玄三郎との別れは切ないなあ。。
かのこちゃんすくすく育つのがもう未来見えてる。