H2(文庫版)(20) 小学館文庫

あだち充(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2010/02/12
• JAN: 9784091938909

商品レビュー

2021/09/04

夏になると読み返したくなるけどなかなかできず、やっと読み返せた。比呂が悪役を演じるようにみえて読み返すのがつらい。比呂はひかりのことが大切で理解しているからこそ、ひかりが自分を選ばないのは分かっていた。比呂よりもひかりの方がそれに気づくのが遅かった。壁ドン的な最近の少女漫画よりもしっかり恋愛漫画。野田くんや木根くんや柳くんの活躍をみると、タッチより野球漫画。
モノローグが少ないから会話とコマから読み手がしっかり推察する力が必要。3回くらい読んで、やっとあの意味が分かったという箇所がいくつもある。

2021/05/01

比呂とひかりがくっつけばよかったのにと思う。秀雄と春華(このふたりはけっこうお似合いに見える)が「あいつらはっきりしない」とか言い合ってくっつけばみんな幸せになれるのにと思う。だけど物語としては、比呂とひかりがくっつかないことが美しいとも思う。

2010/12/24

「The Highschool Days of 2 Heroes and 2 Heroines」（完全版表紙より）というわけで、『タッチ』の世界と似ていながらも一味違った高校野球＆恋愛世界を展開させた『H2』。甲子園での描写や登場人物の多さが『タッチ』とは対照的。

あだち漫画の真骨頂、脱力系主人公の国見比呂が良い味出しすぎだ。木根竜太郎くんが3年夏の甲子園準々決勝で見事完投したときの涙には感動。そして国見家の飼い犬がパンチだったのには笑った。