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社会とは何か システムからプロセスへ 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2010/01/25 |
JAN | 9784121020376 |
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商品レビュー
3.7
11件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
本書は、「社会」という概念の成立を追いながら、現在における「社会」概念をどのように捉えるとよいのかを考察している。 日本語の「社会」という語は明治時代に作り出されたものだが、「社会」という概念の源泉は17世紀のヨーロッパに求められ、近代化と切っても切れない関係にある。竹沢は「社会」概念の成立過程を追い、それによってこの概念がどのように変化したのかを見ている。そして、「社会」を、(国家のみで完結するような)閉じられたシステムとしてではなく、開かれたプロセスとして社会を捉えることを提案する(竹沢は、この考え方に寄与したスピノザを高く評価している)。 今日では、グローバリゼーションの進展により、多くの領域で、さまざまなアクターが複雑に結ばれる関係が以前よりも際立って表れるようになった。それに伴い、「社会」の境界を問うことが難しくなってきている、あるいは境界を問うことに意味がなくなりつつある。言い換えれば、人間と人間の「つながり」の形が絶えず変化しているということである(フランスの社会学者ブルーノ・ラトゥールのように、「社会」はもはや存在しない、と述べる人もいる)。社会をプロセスとして捉えるという竹沢さんの考えは、社会がそのような動的な存在になっているからこそであろう。社会とは何かと問うことは、突き詰めれば、人間と人間の「つながり」とは何かを問うことである。この本は、複雑化した「つながり」を捉える視点のひとつを提供する本として、面白く読めると思う。
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前半を中心に多くの部分を割いて、西欧を中心とした社会学の進展について概観し、後半部分を中心に、「社会とは何か」という問いについて筆者の答えが提示される。 社会学の入門書としては有用であるが、主題である「社会とは何か」という問いに明確な回答が成されたかは甚だ疑問。 今後スピノザなど...
前半を中心に多くの部分を割いて、西欧を中心とした社会学の進展について概観し、後半部分を中心に、「社会とは何か」という問いについて筆者の答えが提示される。 社会学の入門書としては有用であるが、主題である「社会とは何か」という問いに明確な回答が成されたかは甚だ疑問。 今後スピノザなどの古典的名著を読む上での足掛かりとしてはいいのではないだろうか。
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難しかったです(笑)全部の話がとっても興味深かったのでもう一回世界史勉強しなおして読み直したいぐらい!たしかに「社会」ってよく使うけど、その定義って考えたことなかった。「社会」=国家っていう一般的なとらえ方にいろんな視点からメスいれてて、読んでて飽きなかったです。ただし少し話が散...
難しかったです(笑)全部の話がとっても興味深かったのでもう一回世界史勉強しなおして読み直したいぐらい!たしかに「社会」ってよく使うけど、その定義って考えたことなかった。「社会」=国家っていう一般的なとらえ方にいろんな視点からメスいれてて、読んでて飽きなかったです。ただし少し話が散漫でした。
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