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シンガポールの図書館政策 情報先進国をめざして

L.ラマチャンドラン(著者), J.ポール他著(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本図書館協会
発売年月日 2009/01/01
JAN 9784820408208

シンガポールの図書館政策

¥660

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2011/10/10

シンガポールにとって社会発展のキーは情報と知識であるとの前提で、シンガポール政府は1992年6月に既存図書館のリストラと再活性化を検討する委員会を設定した。委員会は、1994年3月にLibrary 2000という報告書を提出し、1年後の1995年3月、これに基づいて国家図書館委員...

シンガポールにとって社会発展のキーは情報と知識であるとの前提で、シンガポール政府は1992年6月に既存図書館のリストラと再活性化を検討する委員会を設定した。委員会は、1994年3月にLibrary 2000という報告書を提出し、1年後の1995年3月、これに基づいて国家図書館委員会法 (National Library Board Act) が可決され、同年9月に国家図書館委員会 (NLB) が設立された。その後政府は8か年で10億シンガポールドルの予算を付け、図書館の大改革を行った。この本は、Library 2000 の政策の下で行われた図書館改革と運営についてのレポートである。 1、適応型公共図書館システム 2、ボーダレス図書館ネットワーク 3、体系的な国家資料収集戦略 4、マーケット指向の質の高いサービス 5、ビジネスおよびコミュニケーションとの共生 6、グローバルナレッジの仲介 という6つの戦略的推進力を掲げたLibrary 2000 の下で、人材管理と育成、情報管理、利用者サービスなどにどのような改革がされたのかを見る事ができる。 現在の図書館の様子も紹介し、今後の課題を挙げている。 全ての資料にICタグを付け、貸し出し、返却、予約、遅延金の支払いまでを利用者が自分で各端末で行うシステムを導入し、司書はレファレンスなどの専門業務に専念できる体制を整えた事や、優れた組織を作るのは優れた人材であり、優れた人材を確保するためには魅力的な職場である必要があるという観点から、職員の待遇面から人材育成までも改善させた事、利用を増やすために利用者の利便性を追求した事など、様々な改革が大きな成果を挙げている事がわかる。 小規模な一党独裁政権国家であるからこそ成し遂げられたであろう国家規模の大プロジェクトは素晴らしく、羨ましくもある。 Library 2000 が成功裏に実施される中で、NLBはそれに続く5か年計画 Library 2010 を2005年7月に発表した。今後、図書館がシンガポールの社会発展にどのような影響を与えていくのか興味深い。

Posted by ブクログ

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