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発達障害の臨床心理学 叢書 実証にもとづく臨床心理学6
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発達障害の臨床心理学 叢書 実証にもとづく臨床心理学6

東條吉邦, 大六一志, 丹野義彦【編】

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発達障害の臨床心理学 叢書 実証にもとづく臨床心理学6

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京大学出版会
発売年月日 2010/01/15
JAN 9784130111256

発達障害の臨床心理学

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2011/04/21

「叢書・実証にもとづく臨床心理学」シリーズの6冊目。ここでは発達障害として、自閉症スペクトラム障害、AD/HDなどのメジャーなところのほか、学習障害のうち最近注目を集める発達性ディスレクシア(読み書き障害)と言語発達障害、そして発達性協調運動障害などを扱っています。疾病ごとに1~...

「叢書・実証にもとづく臨床心理学」シリーズの6冊目。ここでは発達障害として、自閉症スペクトラム障害、AD/HDなどのメジャーなところのほか、学習障害のうち最近注目を集める発達性ディスレクシア(読み書き障害)と言語発達障害、そして発達性協調運動障害などを扱っています。疾病ごとに1~3章分を割き、それぞれの概説、病理学的研究、介入法について解説していきます。 特筆すべきは、発達障害のなかでも運動障害やディスレクシア、算数障害といった、あまり日本では焦点が当てられてこなかった疾病について解説していることでしょうか。もちろん、こうした障害は学習障害(LD)としてくくられる中で、現場では試行錯誤しながらの援助が行われてきたわけですが、これまでは発症率など基礎的なデータもあまりないという状況でした。今こうして慨論書の中に組み込まれたことで、それらの障害にたいする体系的かつ実証的な研究が行われるようになるのではないかと、私としては期待したいところです。 さらに、発達障害とともに問題となることの多い不登校や非行といった問題にも章を割いている点も評価できます。特に非行については少年非行に携わる医師が執筆しており、実証的な研究の報告にはあまり触れられていないものの、現場での印象や経験がとてもよく伝わってきます。実証にもとづく実践という視点では、もちろん治療エビデンスとなるデータは不可欠ですが、こうした臨床現場の感覚も大切なものであるはずです。この2者の統合が、「エビデンスベースト」を目指す心理臨床にとって今後重要なテーマになっていくのでしょう。その方向性を示す意味で、この章はとても大きな意義を持っているように感じられました。 一方で、自閉症スペクトラムとAD/HDについては、それぞれ3章ずつ割かれてはいますが、内容としては文献や介入法のレビューに終始していて、このシリーズの他書で見られるような「エビデンスを提示しよう」という意識があまり伝わってこない印象は否めません。認知心理学や神経科学的な手法によって、発達障害のメカニズムに関する仮説は多く出てくるようになりました。しかし、発達障害への介入に関する実証的な効果研究は、まだまだ蓄積されていないというのが現状のようです。そういう意味では、本書は臨床家にすぐに役立てられるという本になっていないことが残念です。自閉症とAD/HDについては、私個人としては北大路書房から出ている本書と同じ題名の本のほうが、よい知見が得られるものと思います。 (2010年3月入手・2011年4月読了)

Posted by ブクログ

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