レコーディング・ダイエット決定版 文春文庫

岡田斗司夫【著】

• 内容紹介: これが究極のやせる方法だ！日々の食事と体重をメモするだけ。「レコーディング・ダイエット」。著者自らも1年で55キロの減量に成功し、リバウンドもなく現在に至る。大切なことは「太る努力をやめること」だった！ ビジネスマンの自己管理にも役立つメソッドが満載。ベストセラー『いつまでもデブと思うなよ』もぜひご一緒に！
• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2010/01/10
• JAN: 9784167773106

商品レビュー

2020/11/03

レコーディング・ダイエットを世に広めた『いつまでもデブと思うなよ』の改良＆進化版。
読みやすさや意識改革としては『いつまでも～』のほうが良いけれど、その後しばらく実践してからこちらも読むと意識を再度高めて意欲を再起することができる感じ。

自分の今ある問題をしっかりリサーチして解析し、計画を立てて改良していく。その際に楽しみながらやっていく等、レコーディング・ダイエットの考え方はいろいろなことに応用が利きそう。
小さな成功体験を積み重ねるってことが大事なんだな。

2019/08/10

発想の転換という観点でダイエットの名著だと思う。
もちろん永遠のテーマであるため、完璧ということではないが、示唆に富む。
太っている人と痩せている人の違いや
太る努力をしないという部分が印象的であった

＜メモ＞
・太る努力をやめれば太っていられなくなり、痩せる。
・食事記録はこの太る努力を見つけるため。
　対して食べたくないのに退屈だから食べている、
　たくさん食べたくないのに、なんとなく最後まで食べている
　お腹が空いていないのに付き合いで食べている
　こうした努力を見つけ出す。
　対して好きでもないのに食べている高カロリーを見つける。
・太っている人は空腹満腹のサインがよくわからない。
　痩せている人は全員そのサインに非常に敏感。
　痩せてる人は欲求に従い、お腹が空いたら食べる。
　太っている人は欲望に従い、満腹感が治ると次は何にしようか考える。
　空腹のサインが出るまでに何かを食べている。
・初期の離陸フェーズでは、ただ記録し、カロリーを知るのみ。
　無理にカロリー制限すべきでない。続かなくなる。
・痩せている人ははっきりお腹が空いた状態で食事をしようと考える。
　お腹が空いてない状態で、満足に進む。
　太っている人はお腹が空くまで待たず、食べられなくはないレベルで
　食べてしまう。食べ終わって胃が重い、気持ち悪い状態まで食べてしまう。
　食に対する基準が異なる。まずは欲望型から欲求型に変えていくべし。

2018/10/08

楠木建「戦略読書日記」で、「そこで語られているのは極めて洗練された『ストーリーとしての戦略』であり、全編これ戦略づくりのお手本ともいえる内容になっている」と絶賛されていた。最近太ももと腰回りの肉の付き具合も気になってきたので、ストーリーとしての戦略を学びつつ、コンテンツ自体も興味深く読んだ。楠木氏も指摘しているところであるが、何事も順番が大事である。局所的な要素でも取り入れるだけで効果のあるものもあるが、ダイエットのように長丁場のものは、要素とその順序が重要なのだと痛感した。

「確かに」と思ったのは、満腹メーターという考え方。レベル１：「空腹で気持ちが悪い」から、レベル１０：「満腹のあまりお腹が痛い」の10段階でお腹の状態に敏感になろうというもの。確かに、これまでの自分は、「お腹が空いた」「お腹いっぱい」の2択でしかなかった。お腹の状態にかかわらず、人間の持つ感覚に敏感になるのはよいことである。これを考えるだけでも即効性がありそうだ。

もうひとつ、「痩せる努力をする」のではなく、「太る努力をやめる」という発想の転換も面白い。これも、ダイエットに関わらず、お金を貯めることにも応用できそうだな、と思っていたら、本文でも指摘していた。その通りだと思う。

早速、スマホのアプリでレコーディングダイエット開始。2月の健康診断までに何キロ痩せられるか…