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聖灰の暗号(上) 新潮文庫
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聖灰の暗号(上) 新潮文庫

帚木蓬生【著】

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聖灰の暗号(上) 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/12/24
JAN 9784101288192

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商品レビュー

3.9

18件のお客様レビュー

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2023/09/07

2010初読 2023/8再読 〈十字軍〉はイスラム勢力と戦ったものだけでなく、ヨーロッパ内でも、“異端”と決め付けたカタリ派の迫害に関わったものもあったことを知った作品。一体、ローマ教皇庁は、過去の総括をしているのだろうか? 

Posted by ブクログ

2021/06/12

現代の歴史学者須貝彰が、南フランスのトゥルーズ市立図書館でカタリ派弾圧に関する文書を発見し学会で発表するが、その文書が公になることを阻止しようとする陰謀に巻き込まれるというもの。カタリ派は10世紀のスペインに起源を持ち、南仏の諸侯に擁護され民衆にも広がったキリスト教の異端派である...

現代の歴史学者須貝彰が、南フランスのトゥルーズ市立図書館でカタリ派弾圧に関する文書を発見し学会で発表するが、その文書が公になることを阻止しようとする陰謀に巻き込まれるというもの。カタリ派は10世紀のスペインに起源を持ち、南仏の諸侯に擁護され民衆にも広がったキリスト教の異端派である。形式や権威をごり押しするローマ教会に対抗する形で信者を増やすが、インノケンティウス3世は南仏の領土に色目を使うフランス王と手を結んで十字軍を差し向ける。モンセギュール城に籠ったカタリ派たちは殲滅されるが、その後100年に渡って審問官たちが野に散った信者たちを草の根を分けて探し出し火あぶりにしていく。著者のカトリックの教条主義への怒りがはっきり感じられる。これを訴えたいがために現代の物語を創り上げた感じ。妻にこの小説のことを話すと、「イエス・キリストがこのことを知ったら、絶望するよね。キリスト教なんて創らなかった方がよかったなんて思うよ」と言うのだがさもありなん。しかし、異端者を痛めつけたいという欲望は人間本来のものではないかと話し合った。最近の中野信子・ヤマザキマリの本も話題に出た。下巻はどうなっていくか。

Posted by ブクログ

2021/02/12

歴史学者・須貝彰は、南仏の図書館で世紀の発見をした。異端としてカトリックに憎悪され、十字軍の総攻撃を受けたカタリ派についての古文書を探りあてたのだ。運命的に出会った精神科医クリスチーヌ・サンドルとともに、須貝は、後世に密かに伝えられた“人間の大罪”を追い始める。構想三十年、時代に...

歴史学者・須貝彰は、南仏の図書館で世紀の発見をした。異端としてカトリックに憎悪され、十字軍の総攻撃を受けたカタリ派についての古文書を探りあてたのだ。運命的に出会った精神科医クリスチーヌ・サンドルとともに、須貝は、後世に密かに伝えられた“人間の大罪”を追い始める。構想三十年、時代に翻弄された市井の男女を描き続ける作家が全身全霊をこめた、歴史ミステリ。

Posted by ブクログ

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