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悪と日本人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京書籍 |
発売年月日 | 2009/12/26 |
JAN | 9784487801817 |
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悪と日本人
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
古い本だが、目の前の問題意識とリンクした。日本はそもそも他者への信頼をベースとした文化を築いていたが、その基盤は徐々に崩壊しつつある。例えば佐野某に対する無責任な匿名の告発に触れた時の居心地の悪さは、旧来の価値観が朽ちる時に発する軋みかもしれない。
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吉本さんとの対談が一番面白かった。 吉本さんの著書、最後の親鸞、は山折さんが編集担当をしたという。 絶対他力、裏返しにしすれば絶対自力、また他力に循環してくると。
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日本人の宗教観にある善悪を探った一冊。 前半は、菊池寛の「恩讐の彼方に」「ある抗議書」、中里介山の「大菩薩峠」を引き合いに出し、日本人の悪党観、罪に対する懺悔と赦しについて解説している。 正直、このあたりの解説は、上記作品をじっくり読めば充分な感じがした。 また、折口信夫の「...
日本人の宗教観にある善悪を探った一冊。 前半は、菊池寛の「恩讐の彼方に」「ある抗議書」、中里介山の「大菩薩峠」を引き合いに出し、日本人の悪党観、罪に対する懺悔と赦しについて解説している。 正直、このあたりの解説は、上記作品をじっくり読めば充分な感じがした。 また、折口信夫の「ごろつき論」で「大菩薩峠」の主人公、机竜之介のアウトローな人物造形と、アウトローに惹き付けられる大衆の心理を解説。 さらには、アウトローである机竜之介に漂う虚無について、ショーペンハウアー・ニーチェを引き合いにして、「大菩薩峠」が如何にペシミズムに溢れているかを解説。 前半最後はニーチェの思想における「虚無の信仰」で締めくくられる。 後半は、島田裕巳・吉本隆明・平野啓一郎の対談。 オウム事件・親鸞・禁欲と宗教のエロティスズムについて語られる。 読んだ感想ですが、どうもタイトルが違うと思いました。 私的にタイトルをつけるのであれば、 「大菩薩峠・ニーチェ・虚無2.0」とかでしょうか。 山折さんの活動を文脈に添って編集されてないので、散漫な印象しかのこりませんでした。
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