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進化考古学の大冒険 新潮選書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2009/12/20 |
| JAN | 9784106036538 |
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進化考古学の大冒険
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
人間の文化の進化を理論的に探求する本書は、考古学の視点から独自のアプローチを展開しています。各章は問題提起から始まり、興味深いテーマを紐解いていくため、読みやすさと納得感が得られます。幅広いトピックを扱っているため、特定の興味に基づいて読むことが勧められる一方で、進化考古学という新しい視点から歴史を捉える楽しさも感じられます。血の共有から知の共有へと進んでいく歴史の流れや、文字の発見が果たす役割に焦点を当て、普段とは異なるレイヤーでの人間社会の物語が描かれています。進化を「言葉」として捉え直すことで、歴史の理解が深まる一冊です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
美を感じる理由、社会集団の進化、生業と美の盛り込み方の変化などが論じられる。特に、モニュメントの分類やその遷移と社会集団や宗教との関係を論じた部分は興味深かった。 ヒトの知能には、記憶能力、思考能力、学習能力、社会関係能力、感情、表象能力の6つがある。表象とは、心に思い浮かべる...
美を感じる理由、社会集団の進化、生業と美の盛り込み方の変化などが論じられる。特に、モニュメントの分類やその遷移と社会集団や宗教との関係を論じた部分は興味深かった。 ヒトの知能には、記憶能力、思考能力、学習能力、社会関係能力、感情、表象能力の6つがある。表象とは、心に思い浮かべることができる概念やイメージのこと。概念は、様々な事物や現象をカテゴリー分けし、互いのつながりを整理したもの。言語の使用も表象能力と密接な関係がある。 美には、視野で検出される美、体制化の快感に基づく図形やパターンのような美、絵や像などの具象表現によって特定の事柄や感情を呼び起こすことによる美の3つがある。ヒトの脳は、環境の中の複雑な現象を一定の秩序やカテゴリーに当てはめて整理したり、時系列的法則(因果関係)を見出したりすることによって、思考のコストを節約している。このような情報の縮減や体制化に成功したとき、脳が報酬として快感を得るようにできている。検出や体制化による美は、人が進化の過程で獲得した脳の働きに基づくものだが、喚起による美は、社会や文化、個人によって異なる。 認知考古学の手法を用いると、分業、序列、階層の出現は、農耕ではなく狩猟に求められる可能性が高い。ただし、狩猟社会の階層は、個々人が集める尊敬や心服や威信の差に基づいていて、経済的な不平等をはらんではいない。上位の人が威信を集める代わりに、下位に食糧などの財を分配する交換によって、経済的な平等を保つ仕組みが維持されていた。 どの人工物に美を盛り込むかは、何を生業の軸とし、威信の差による序列が作り出されるかが反映されるだろう。狩猟採集社会の終わりころには、大型の動物を倒すための石鑓が美しく飾られた。植物管理から園耕、農耕へと進む新石器時代になると、石斧や石剣が美しく飾られるようになった。農具に凝りを盛り込まれた様子はないことから、威信形成は農耕に伴う戦いや開発という行為に受け継がれたことを示唆する。 農耕に伴う定住や人口増加によるストレスをを補うために、不満や妬みを麻痺させるための尊敬や心服の感情を活性化させるための儀礼、墳墓や神殿が増していった。これらを核にして、戦争や交易の拠点としての都市がつくられ、そこに集まる人々や情報、そこから生まれる工夫や技術が文明社会を編み出していくと考えられる。 定住や農耕によって領地や財産が形成されると、集団どうしの間に緊張や抗争を生み出し、安全のために集団がまとまったり、同盟を結んだりして、入れ子状の仕組みを発展させた。血縁集団は近親の情愛で、血縁観念集団は出自の認識で、民族集団は神話・歴史・宗教・王政などの連帯意識を抱く文化的仕組みによって支えられる。こうして、血よりも知の共有をアイデンティティの源とする民族のような集団を実現した。 集団が大きくなったり、外部との競争にさらされたりすると、ともに行う儀式を大がかりにしたり、そのための道具や場を印象深くしたり、神話や歴史を繕ったりするなどの動きが顕著になった。ヘンジと呼ばれるヨーロッパ新石器時代の円形儀式場とストーン・サークルは、人々がその中に出入りし、その中で様々な共同の行為を行うことを目的としたモニュメントだったと考えられる。 モニュメントは、行為型、仰視型、対面型の3つの基本形に分けることができる。ヘンジやストーン・サークルに代表される行為型モニュメントは、世界とヒトがじかに接触する場で、それを確かめるさまざまな知覚や行為を共有することによって、個人どうしや集団どうしが相互の絆を認め合う装置として生み出されたといえる。エジプトのピラミッドを典型とする仰視型モニュメントは、観る人の視線を上に導くことによって上下のイメージ・スキーマを呼び起こし、そこに象徴された神や王への畏敬や奉仕の感情を刺激するものだった。灌漑農耕や都市が発達し、王が戴かれ、武力を行使する軍隊や社会の仕組みをつかさどる官僚制度などが生み出された社会で生まれた。キリスト教の大聖堂のような対面型のモニュメントは、表裏や前後のイメージ・スキーマを呼び起こし、畏敬や奉仕すべき存在との1対1の正対感覚を喚起することによって、その存在と個々人との絆を強化する心理的効果を発揮した。一方の王は、神がかった権威者ではなくなり、制度や軍事を握ることによって人々を支配する世俗的権力者になった。
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それなりに興味深い項目もあるのだが、本書は巾が広すぎる。 サル学から倭人、古墳から文字まで。いくらなんでも幅が広すぎる。興味のある所だけつまんで読むのが賢明か。
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進化考古学という聞き慣れない言葉。 それに大冒険。 なんとも壮大なタイトルの本だが、確かに内容は壮大だった。 血の共有から始まり、知の共有へと進んでいく歴史に見るヒト社会の様子と、そのことに重要な役割を果すことになる「文字」の発見。 歴史というものを普段とまったく違うレイヤー...
進化考古学という聞き慣れない言葉。 それに大冒険。 なんとも壮大なタイトルの本だが、確かに内容は壮大だった。 血の共有から始まり、知の共有へと進んでいく歴史に見るヒト社会の様子と、そのことに重要な役割を果すことになる「文字」の発見。 歴史というものを普段とまったく違うレイヤーで見てみると、卑弥呼も聖徳太子も貴族も武士も出てこない、全く違う物語が浮かんでくる。 一言で言えば、 進化とは言葉。
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