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白い城
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 藤原書店 |
発売年月日 | 2009/12/01 |
JAN | 9784894347182 |
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白い城
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商品レビュー
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15件のお客様レビュー
「私の名は赤」と双璧を成す歴史小説、とはまさしく。ボリュームは少ないものの、素晴らしい読書体験だった。トルコという国が「異教徒」として見つめる西洋の叡智への複雑な好奇心。長年、敵でありながらも交易を通して意識せざるを得ない西洋とトルコは、互いに張り合うよく似た兄弟のようだ、と極東...
「私の名は赤」と双璧を成す歴史小説、とはまさしく。ボリュームは少ないものの、素晴らしい読書体験だった。トルコという国が「異教徒」として見つめる西洋の叡智への複雑な好奇心。長年、敵でありながらも交易を通して意識せざるを得ない西洋とトルコは、互いに張り合うよく似た兄弟のようだ、と極東に住む私には思える。その2つの対比だけでなく、知を持つものが陥る愚者への蔑み、知の生み出す暴力としての兵器、権力を持つものと大衆の罪、何より自己と他者という2つの対比を思わせる。そして、そういうものの深淵を覗き込みつつ、こんなのは全部うそですよ、と言わんばかりに、人が想像をしたり物語をすることが必要なのだ、と読者を翻弄してみせる。素晴らしかった。
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大学教授(歴史家)がゲッセの文書館で本書の元となる手稿を発見する。ここにはイタリア出身の男がトルコ人の奴隷となり、師と出会ったことが書かれている。 「師」と「わたし」はそっくりの外見をしている。二人の自我は次第に入り混じり、境界は曖昧になり、ついに入れ替わることになる。 二人の境界が混じり始めると少しだれた。が、ラストに向けてまたグッと読ませる。
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オルハン・パムクの出世作と言われる歴史小説。これまでにパムクの長編は幾つか読んでいるが、その中で最も娯楽小説に近い仕上がりになっている。また、他の作品に比べると短い分、無駄なく纏まっているのも嬉しい。
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