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水死
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/12/17 |
JAN | 9784062154604 |
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水死
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商品レビュー
4.1
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
うーむ、これは『細雪』超えたかな。 私の大江健三郎は『見るまえに跳べ』なんです。外人部隊に参加することを熱望する学生に心打たれた兵隊さんが「じゃあ一緒に行こう!」って手を差し出すやその学生さんうつむいて「行けません」っていうの。それ書くんかぁってねぇ。 で、この『水死』です。ああそれ書いちゃうんだぁですよ。大江さん60年前とまったく変わってないんですよ。もっと言えば子供の頃から変わってない? 9歳の時にお父さまを亡くされてるのですが、その死因について作家人生をかけて書きたかったと。しかしそれだけは書いてくれるなという母親と断交しちゃうんですね。その理由が語られるわけですが、ネタバレということではなく、書けん! 悪意の度合が深すぎる。よほどの露悪趣味者で虚無主義者なんでしょう。しかし実は極端に死を恐れる人なんじゃないかな? あんときの学生さんとおんなじ。そういうふうに読む者に思わせちゃうあたりがまたズルいんだよなぁ。「それが人間だもの」って感じ。ゆえに極上の小説です。民話? 説話? わけわかりませんが、間違いなく日本の究極ファンタジーです。最後に大江さんの皮をかぶって結論を書いてしまいますが、国家は国民を平気で強姦します。
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大江健三郎の私小説風の作品。 氏の他作品では「見るまえに跳べ」を読んでなかなか楽しめた記憶があるが、この本を読んでの感想は、大江健三郎はこんなに読み辛いものだったか?というもの。 正直な話、特有の回りくどい文体と、難解な内容との見事な連携のお陰で一割も理解出来てない。じっくり取り...
大江健三郎の私小説風の作品。 氏の他作品では「見るまえに跳べ」を読んでなかなか楽しめた記憶があるが、この本を読んでの感想は、大江健三郎はこんなに読み辛いものだったか?というもの。 正直な話、特有の回りくどい文体と、難解な内容との見事な連携のお陰で一割も理解出来てない。じっくり取り掛かれば違うのかも知れないが、おそらく読み直す事はないと思う。
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大江を読むのは二冊目。敬遠していたわけではないけれど、なんとなく読む機会がなかった。 でも、今回読んでみて思ったのは、大江の文章はうまい、ということだ。一冊目を読んだ時の感想は忘れてしまったけれど、ああ、こんなにいい文章を書く人だったか、と改めて思った。 内容は多分私小説的なのだ...
大江を読むのは二冊目。敬遠していたわけではないけれど、なんとなく読む機会がなかった。 でも、今回読んでみて思ったのは、大江の文章はうまい、ということだ。一冊目を読んだ時の感想は忘れてしまったけれど、ああ、こんなにいい文章を書く人だったか、と改めて思った。 内容は多分私小説的なのだろうと思うけれど、そして私小説自体には興味がないけれど、彼はまさに純文学作家として、内容よりも言葉で勝負をしている。内容が無いというのではなく、日本語はこんなにも美しい、ということだ。
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