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戦後落語史
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戦後落語史
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
戦後の落語史について書かれたもので、正直に言うとほぼ知っていることばかりであまり期待はしていませんでした。(一時期、この手の本をよく読んだんです。10年以上前だったか) 特に期待をせずに読んだせいか、割と面白く読めました。こういう本とか「モダン・ジャズの名演名盤」とかの本は、判...
戦後の落語史について書かれたもので、正直に言うとほぼ知っていることばかりであまり期待はしていませんでした。(一時期、この手の本をよく読んだんです。10年以上前だったか) 特に期待をせずに読んだせいか、割と面白く読めました。こういう本とか「モダン・ジャズの名演名盤」とかの本は、判っているからスラスラ読めるし、やっぱり好きだから判っていてもニヤニヤ楽しめちゃうんですね。 ただこの本は、最近出た本だったので。 三笑亭可楽さんとか、文楽円生志ん生から、協会分裂事件前後~小さん政権、志ん朝談志時代...という流れが、ちゃんと2010年代現在に繋がっている感じが読み取れて、それは特に面白かったです。 まあ、流れとか流派とか、意味合いとかが繋がっているかどうかは解釈によるんですが、時間が繋がっていることだけは確かですから。 僕自身は、寄席やホール落語のライブに通ったのは、悔しいことに「志ん朝死去の直後」です。 (もっと正直に言うと直前だったのですが、「志ん朝もいつか行こう」と思っていたら死んでしまった...) 今でも音源で聴く分には圧倒的に「志ん朝派」なんですが、ライブで笑えたり感動できる落語、と言う意味では(関西に行ったりしてここ数年遠ざかっていますが)、現在は「柳家小三治別格、笑福亭鶴瓶、春風亭小朝、柳家喬太郎、春風亭昇太、立川志の輔、立川談春」あたりの時代だと思っています。 無論、そこに柳家三三や昔々亭桃太郎や古今亭菊之丞、桃月庵白酒、三遊亭円丈、三遊亭歌武蔵、SWAメンバー、志らく筆頭に立川流...といった老若個性がしのぎを削っている訳ですが。そのあたりを目安に定席に行ってみれば、大きな外れはないでしょう。(人気者は定席なんて年に1度だったりもしますけれど) それにつけても、笑点は笑点で大いに結構素敵なんですが、あのメンバーで落語を聞いて普通に爆笑できるのは、昇太さんとたい平さんくらいなのでは...。 その現実を知るところから落語の愉しみがはじまるんだろうなあ...
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寄席には1回しか行ったことはないし、リアルタイムに「落語」を聞いたことはほとんどないが、テレビやラジオではよく聞いている。 落語については、日本人のほとんどがその程度の興味だと思うが、これも伝統的な「日本文化」の一つと思い、本書を手にとってみた。 聞いたことのある落語家の名...
寄席には1回しか行ったことはないし、リアルタイムに「落語」を聞いたことはほとんどないが、テレビやラジオではよく聞いている。 落語については、日本人のほとんどがその程度の興味だと思うが、これも伝統的な「日本文化」の一つと思い、本書を手にとってみた。 聞いたことのある落語家の名前が数多く出てくるが、その派閥抗争の凄まじさは、いやいや「芸の世界」は厳しいと評するべきか、それとも「人間はどこも同じ」と見るべきか。 ただ、落語の世界で「立川談志」がひとつの新しい流れをつくった「偉大(?)」な人物であったことがよくわかる。 著者は、「立川流顧問」だそうだから、この見解も当然なのかもしれないが、学生時代から落語の世界に没頭してきた著者の眼は信頼できそうだから、やはりこの評価は確かなのだろうと思えた。 最近コミックで「落語家」の世界を描いているものもあるし、一般人の知らない「異世界」を詳細に知ることができる点はちょっと面白い。 しかし、著者は「こぶ平」には異様に厳しい。これだけ多くの落語家を取り上げながら、「落語家失格」のような扱いをされているのは「こぶ平」のみである。こぶ平の芸がよっぽどひどいのか、それとも著者と「こぶ平」のあいだに何かあるのかとも思った。 本書は、落語という日本文化の内実を紹介した本であるが、軽く読めて、まあ、それなりに面白い本であると思った。
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思いっきり 私説 落後史になっているのが うれしい 吉川潮さんの「文芸」ファンなら 文句なしに面白い 巻末の 参考文献と年表を 面白く感ずる人は 文句なしに面白い
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