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日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで 河出ブックス
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2009/12/11 |
JAN | 9784309624075 |
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
幕末(⁉︎)から昭和50年までの日本SFの歴史。 なんと安政4年発表の「西征快心編」を日本SFの嚆矢として、昭和48年発表の「日本沈没」で日本SFは普遍となった、そうだ。それ以前の「果てしなき流れの果てに」は日本SFの大傑作だと思うのだが、スルーされている。明治時代が少し長く大正...
幕末(⁉︎)から昭和50年までの日本SFの歴史。 なんと安政4年発表の「西征快心編」を日本SFの嚆矢として、昭和48年発表の「日本沈没」で日本SFは普遍となった、そうだ。それ以前の「果てしなき流れの果てに」は日本SFの大傑作だと思うのだが、スルーされている。明治時代が少し長く大正時代から戦前も長い。知らない作品ばかりだからね。 SFって時代の流れと共に陳腐化するから難しい。 まぁ面白く読めました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
戦前を中核とするSF作品の潮流を解説したもの。大きく二パターンがある。①科学技術やその産物が現実からの逸脱しているありようを描くもの。その進歩のありようが、現状の延長線上にある場合(例、潜水艦・飛行機や気球タイプの宇宙船)、あるいは、完全なファンタジー(例 幽体離脱による他星系探訪)とがある。他方、SF作品(浦島太郎の竜宮城のような世界観)にて、著者の考える社会的理想卿を仮託したパターンがある。当時なら、男女同権・憲法秩序のある社会などがこれにあたる。なお、海野十三には注目(手塚治虫の根本かも)!
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「SF史」ではなく、「SF精神史」というのがミソ。故に狭義の「SF」にとらわれず、明治期の「政治小説」などの分析に多くを割く。
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